管理人のイエイリです。
大阪港にかかる巨大なトラス橋、阪神高速道路湾岸線の港大橋は1974年の供用開始から50年が経過し、鋼床版の大規模修繕が行われています。
この現場を行き来するために使われている検査路は、車道の真上に設けられており、狭いうえに縦断勾配があります。この長い通路を重い資材や工具を持って移動するのは、作業員にとってつらい作業でした。
そこで施工を担当する川田工業は、このほど大幅な「働き方改革」を実現することに成功しました。
検査路での資材運搬に、
ナ、ナ、ナ、ナント、
自走式ロボット台車
導入したのです。(川田工業のプレスリリースはこちら)
今回、試験導入されたロボ台車は、同社が建設現場の省人化・省力化を図るために開発した「EGmobile(仮称)」です。
検査路の側面に張り付けた走行テープと距離を保ちながら、レーザー誘導によって自律走行しながら、材や荷物を運んでくれます。搭載したセンサーで障害物を検知すると自動的に停止し、安全に運搬作業が行えます。
車輪はクローラー式なので、段差も乗り越えられ、1台で牽引できる荷物は100kgとパワフルです。
また無線による遠隔操作や呼び出しも可能なので、「ロボ台車、こちらまで来て!」とお願いすると、資材を運んできてくれるのが便利です。
この検査路は狭く、2mごとに高さ1.4mの梁をくぐる必要があります。中腰姿勢を繰り返しながらの移動は大変ですが、同様の通路は各地の橋梁や土木構造物でも見られます。
そこで川田工業では、EGmobileの
“乗用バージョン”
も用意しているとのことです。
点検作業を台車に乗ったまま行えるようになれば、さらなる働き方改革が実現し、これまでは引退していたシニア層のベテラン技術者も楽しく、楽に仕事を続けられそうですね。





















