管理人のイエイリです。
BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)や3次元CADで、省エネ性に優れた建物を設計する際、風通しや建物周囲の気流、熱の移動などを解析するのに有効なのが熱流体解析(CFD)ソフトです。
BIM対応の意匠設計CADソフトを販売しているベンダーでは、これまでCFD解析についてはデータ交換機能により、他社のソフトと連携することが主流でした。
ところがBIMソフトの巨人、オートデスクは昨日(8/1)、
ナ、ナ、ナ、ナント、
自社製のCFDソフト
「Autodesk Simulation CFD 2012」を発売したのです。
Autodesk Simulation CFD 2012のウェブサイト(資料:オートデスク。以下同じ) |
同社の機械設計用CAD「Autodesk Inventor」やダッソー・システムズの「CATIA」など、機械設計分野で使われている主要な3次元CADとシームレスに連動し、各CAD上からワンクリックでCFD用の解析モデルを「Simulation CFD」に転送できます。
その後、解析用メッシュの自動生成や、流れ・熱・発熱などの解析、解析結果の比較など一連の作業を行えます。
CFD解析の流れ |
その応用分野は機械にとどまらず、バルブや配管などの設備機器、データセンターの省エネ空調、ソーラーパネルのレイアウトなど、建築や設備分野でも幅広く活用できるようです。
Simulation CFDの適用事例 |
製品ラインアップには、スタンダード版となる「Simulation CFD 2012」(税込み138万750円)、圧縮性流体や非定常流れなどを扱える「Simulation CFD Advanced 2012」(同198万9750円)、機械との連成解析などが行える「Simulation CFD Motion 2012」(税込み275万6250円)などがあります。
ちなみに、対応する3次元CADには、
Autodesk Revitも含まれる
ので、BIMソフトとしても大いに活用できそうですね。
対応する3次元CADや各製品ラインアップの機能比較 |