管理人のイエイリです。
BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)やCIM(コンストラクション・インフォメーション・モデリング)は、建物や土木構造物を3次元モデルで表します。
さらに時間軸を加えてアニメーション的な表現を行うことを「4次元」、コスト軸を加えてお金のシミュレーションを行うことを「5次元」と言ったりします。
土木の専門誌、「日経コンストラクション」の2014年9月22日号の27ページには、大分市の技術士事務所「Daily CAD」の広告が載っていますが、そこには「6次元CADTM」という言葉が載っています。
5次元を超えた「6次元」とは、いったい、どんなものなのかを確かめるため、同事務所のウェブサイトを見てみました。そこでわかったのは、6つめの次元として、ナ、ナ、ナ、ナント、
重力の影響
を考慮したシミュレーションということだったのです。
YouTubeに公開されているDaily CADの動画のなかには、レオナルド・ダ・ビンチが開発したクレーンの動きをシミュレーションしたものが載っていますが、まさしく「6次元CAD」の特徴をよく表しています。
荷物を吊り上げてクレーンのブームを旋回させると、吊り荷はブームに遅れて動き出し、振り子のようにブラブラと揺れます。その様子がとてもリアルに再現されていました。
普通の「4次元」によるシミュレーションでは、クレーンのワイヤは垂直のまま吊り荷とクレーンが一体化して動くアニメーションが作られることもあります。
これに対し、重力の影響を考慮した「6次元CAD」でのシミュレーションを見ると、作業員の安全や車両などとの接触防止のためには
余裕を持った空間
が必要であることをイメージできます。
6次元CADでは固体だけでなく、水の落下など流体のシミュレーションもできるようです。
まずは、リアルなクレーンの動きをご覧ください。