管理人のイエイリです。
先日、米国オートデスクでソフト開発者ネットワーク部門のディレクターを務めるジム・クアンチ(Jim Quanci)さんが日本のBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)市場の動向を調査するため来日しました。
来日した米国オートデスクのジム・クアンチさん(写真:家入龍太) |
彼がまず、プレゼンしてくれたのは、「Autodesk Exchange Apps」というサイトでした。オートデスクのAutoCADやRevit、Civil 3Dなど様々なソフトのアドオンソフトを集めたもので、中身は非常に充実しています。
Autodesk Exchange Appsのサイト(画像:オートデスク。以下同じ) |
Revit用のアドオンソフトを集めたコーナー「Autodesk Exchange for Autodesk Revit」 |
例えば、Revit用のアドオンソフトを集めた「Autodesk Exchange for Autodesk Revit」では、建築、電気、機械、構造の各設計用アプリや注釈ツール、コンテンツなど、
ナ、ナ、ナ、ナント、
300本以上が公開
されているのです。
Revit用のアプリが並ぶリスト画面 |
その中身は多岐にわたっています。例えば、「BIMobject」というアプリは、Revitの画面からクラウド上で公開されているRevit用のBIMパーツ(ファミリ)を検索し、ダウンロードすることができます。
Revitの画面からクラウド上のファミリを検索、ダウンロードできる「BIMobject」 |
「CADtoEarth」は、グーグルアースとRevitなどを双方向で連携させるものです。グーグルアース上の建物モデルをRevitにインポートしたり、地形の標高データをメッシュの細かさを指定して読み込んだりすることができます。また、Revitで作成したBIMモデルをグーグルアース上に配置することもできます。
Revitとグーグルアースを双方向で連携させる「CADtoEarth」。メッシュの細かさを指定して地形データを取り込み(左)、その上にBIMで建物を設計したりできる(右) |
汎用性の高いアプリとしてはRevitのBIMモデルを、だれでも見られるように3D PDFのデータで書き出す「3D PDF Converter for Revit 14」や、IFC形式のデータを書き出すための最新機能を提供する「IFC Exporter for Revit 2014」などもあります。
BIMモデルを3D PDF形式で書き出す「3D PDF Converter for Revit 14」 |
このほか、土木・インフラ用のツールとしては、
Revitで橋梁をモデリング
できる「Civil Structures for Autodesk Revit 2014」があります。
「Civil Structures for Autodesk Revit 2014」の画面 |
アプリはほとんど英語版ですが、価格は無料のものが多く、有料でも数ドル~数十ドル程度のものがほとんどです。
オートデスクの製品を使っておられる方は、BIM/CIMの実務に役立つお宝アプリがころがっていないか、一度、チェックしてみた方がよさそうですね。