管理人のイエイリです。
6月22日から今日(6/24)まで、東京ビッグサイトで「日本 ものづくり ワールド」という複数の展示会からなるイベントが開催されています。そのうち、「第22回設計・製造ソリューション展(DMS)」と、「第19回3D&バーチャルリアリティ展(IVR)」に行ってきました。
IVR展の会場。通路もスムーズに通れないくらいの大盛況でした(写真:家入龍太。以下同じ) |
製造業向けの展示会ですが、3Dレーザースキャナーや3Dプリンター、バーチャルリアリティー、仮想現実感など、建設業でも使われている製品や技術が“てんこ盛り”で、大いに楽しめました。
全部はとても紹介しきれませんが、私がチェックしたものの一部をご紹介しましょう。
まず、驚いたのが3Dプリンターや3Dスキャナーの低価格化です。スリーディーシステムズジャパンのブースでは、
ナ、ナ、ナ、ナント、
30万円の3Dプリンター
が展示されていたのです。
英国ビッツ・フロム・バイツ社製の「BFB 3000 Plus」という機種で、価格は安いですが最大275×275×210mmという大きな造形エリアが特徴です。これだけ安くなると、ひと昔前のカラーレーザープリンター並みの感覚で気軽に導入できそうですね。
30万円の英国ビッツ・フロム・バイツ社製の3Dプリンター「BFB 3000 Plus」 |
一方、先日の記事でお伝えしたオブジェット ジオメトリーズ社の新型3Dプリンター「Objet260 Connex」も、代理店のファソテックのブースに展示してありました。
2種類の材料を使って同時に造形できるユニークな機能を持ち、透明な材料も使用できます。黒いフレームのガラス付き模型が展示してありました。透明度もなかなかです。窓サッシやカーテンウォールなどの模型作りにも十分、使えそうですね。ただし、お値段はかなり張りそうでした。
オブジェット ジオメトリーズ社の新型3Dプリンター「Objet260 Connex」 |
このほか、オーピーティーのブースではABS樹脂で造形できる68万円の3Dプリンターや、ナント、10万円の手持ち式3Dスキャナーなどをデモしていました。低価格で3D技術を身近なものにしてくれています。
68万円の3Dプリンターや10万円の3Dスキャナーを展示するオーピーティーのブース |
富士テクニカルリサーチのブースでは、3Dレーザースキャナーで計測したプラントの点群データから、ワンタッチで3Dモデルを作るシステムのデモや、3Dレーザースキャナーを台車に載せて遠隔操作で計測地点まで運ぶ4WD搬送ロボット「dovel」を展示していました。
また、大浦工測のブースでは、3Dレーザースキャナーとともに、CAD図面のデータを現場に墨出しする3Dレーザープロジェクターも展示され、注目を集めていました
3Dレーザースキャナー用4WD搬送ロボット「dovel」。富士テクニカルリサーチのブースにて |
大浦工測のブースでは3Dレーザースキャナーや3Dレーザープロジェクターを展示 |
3Dレーザースキャナーをクルマに積んで高速走行しながら街並みの測量を行う「MMS(モバイル・マッピング・システム)」関係では、アイサンテクノロジーが点群から電柱のみを自動抽出し、高さや傾き、直径などを自動的にどんどんデータベース化していくシステムを展示していました。まだ、パンフレットもできていないそうですが、点群データを電柱管理に生かすというユニークなシステムです。
アイサンテクノロジーのブースにはMMS車両や点群データを電柱管理に使うシステムなどを展示 |
こうしてみると、3Dレーザースキャナーや3Dプリンター関連の展示が多いことが分かります。このほか、目立ったのはバーチャルリアリティーや拡張現実感関連の展示です。
フォーラムエイトは、いつも大人気のバーチャルリアリティーシステム「UC/win-Road」を使ったドライビングシミュレーターの体験コーナーや、クラウドコンピューティングサービス関連の展示を行っていました。
フォーラムエイトのブースでは、ドライビングシミュレーターの体験コーナーが人気だった |
ちょっと変わったシミュレーターを発見しました。リアルビズのブースでは、ヘッドマウントディスプレーを通じてプラントや建築物を疑似体験するバーチャルリアリティーシステムのほか、クレーンの運転席から見た風景を3段のモニターで見ながら訓練する
クレーンシミュレーター
が注目を集めていました。
リアルビズのブースにあったクレーンシミュレーター |
あなたの新しい発見は何ですか。ぜひ、教えてくださいね。