管理人のイエイリです。
最近、「省エネ」性能に加えて、太陽光発電などによる「創エネ」、さらに蓄電池で夜間電力などをため昼間に使う「蓄エネ」の機能を備えた住宅が各社から発表されています。
先日も当コーナーで、トヨタホームが11月19日にスマートハウス専用住宅「since asuie(シンセ・アスイエ)」を発売するという話題をお伝えしました。
そして、11月10日には、
ナ、ナ、ナ、ナント、
ヤマダ電機とエス・バイ・エル
がコラボレーションして、「省エネ」、「創エネ」、「蓄エネ」のトリプルエコがそろった新しい住まい「SMART HOUSING(スマートハウジング)」を新築・リフォーム問わずに展開すると発表したのです。
「SMART HOUSING(スマートハウジング)」トータル・ソリューションのイメージ(資料:エス・バイ・エル。以下同じ) |
その設備は太陽光発電のほか、エネルギーの消費を見える化し最適に管理する「HEMS」、家庭用蓄電池、IHクッキングヒーターとエコキュートからなるオール電化、省エネエアコン、LED照明、さらには電気自動車や電気自動車用コンセントなどが含まれます。
これらの電気設備は、ヤマダ電機の広範な調達能力を生かし、価格帯別にオススメのメーカーやシステムを組み合わせ、予算に応じた「スマートパッケージ」として提案します。
予算に応じた様々な「スマートパッケージ」を用意している |
一方、エス・バイ・エルは60年間にわたって培ってきた住まいづくりのノウハウを生かし、夏は涼しく冬は暖かい日差しのコントロール、自然光や風を室内に取り込む間取り、季節に合わせて変化する植栽によって、パッシブな省エネ性を備えた住宅を提供します。
パッシブな省エネ性を満載したエス・バイ・エルの住宅 |
両社の力が結集することで、住宅だけでなく、生活にかかわる省エネ家電や電気自動車までを含んだ、これまでにないスマートハウジングのトータルソリューションを提案するとのことです。
スマートハウジングのモデル住宅として、2012年1月には千葉北展示場がオープンする予定です。
4.6kWの太陽光発電システムやHEMS、6.0kWhリチウムイオン蓄電池、LED照明、最新のオール電化システムや省エネエアコン、冷蔵庫や3Dテレビなどの最新家電、そして電気自動車のi-MiEVと電気自動車用コンセントなどを搭載しています。
旧省エネ基準の住宅と比べて、年間26万7616円の光熱費削減が可能となり、
住宅光熱費ゼロの暮らし
を実現できます。
2012年1月オープン予定の千葉北展示場 |
千葉北展示場の構成図 |
1日の創エネ・省エネ・蓄エネのイメージ。エス・バイ・エルによる年間光熱費のシミュレーション |
スマートハウジングの販売価格は、4.32kW太陽光発電システム、HEMS、6.0kWhリチウムイオン蓄電池を備えた場合、通常建物価格+493.5万円(税込み)からとのことです。
スマートハウスの設計・施工には、給湯・電気・通信など幅広い設備の知識と、建築のノウハウが求められます。そして両者を最適に組み合わせることによってさらに性能を高められるでしょう。
ヤマダ電機とエス・バイ・エルのコラボレーションは、スマートハウスを展開していく上で必要な家電と住宅のノウハウをうまく融合したものと言えそうです。また、販売の窓口も両社に広がるというメリットがあります。
今後、一般の建設会社がスマートビルやスマートグリッド関連施設を手がける上でも参考になりそうですね。