管理人のイエイリです。
現場最前線の施工管理業務は、まだまだ紙の資料が幅を利かせています。工事記録写真を撮るときには、デジタルカメラや図面、帳票などかなりの重装備で出掛けなければいけませんね。
こんなとき、大成建設が現場最前線の業務を省力化するために開発した新アプリ「Field Pad」を使うと、かなり楽になりそうです。
ナ、ナ、ナ、ナント、
iPhoneやiPadで図面
を現場に持ち出し、図面上に工事写真やメモなどをひも付けできるシステムなのです。
「Field Pad」の画面(写真:大成建設) |
そのため、従来のように現場での写真撮影後、写真を見ながら撮影個所を判断し、工事写真管理ソフトで整理する手間がなくなります。
追加機能の記録書類作成サービスを併用することで、工事記録写真台帳や定型の報告書を自動作成し、印刷することもできます。
これまで現場事務所に戻ってから行っていた作業が、現場での写真撮影段階で完了するので、かなりの省力化になりそうですね。
大成建設が2003年から活用している三菱商事のASPサービス「建設サイト・シリーズ」の「作業所Net」や、入力情報や写真などを定型の記録書類として作成できるコクヨS&TのSaaS型クラウドサービス「伝票@Tovas for スマートフォン」などの追加サービスにも対応しています。
また、「Field Pad」は大成建設がフェンリルに委託して開発したものです。年内にも「App Store」で
1500円で販売開始
する予定です(価格、時期とも予定)。大成建設や取引のある専門工事会社のほか、一般の人も利用できるようになるそうです。
このところ、タブレット端末やスマートフォンで使えるBIMやCAD、帳票管理、そして大判図面とリンクしたクラウドサービスなどが続々と登場しています。現場最前線のIT化が一気に進むかもしれませんね。