管理人のイエイリです。
地震や津波などの際、被災した地域の状況を過去と比べたいとき、建物の倒壊などで街並みの姿が大幅に変わっているので、なかなか過去の写真と同じ場所を見つけるのが難しいことがあります。
そんな被災地調査のお困りごとに応えようと、ソフト開発会社のmign(本社:東京都荒川区)は、「anosite for disaster」というSaaSアプリを開発しました。
地図上に被災状況を撮影した360°写真などを登録すると、
ナ、ナ、ナ、ナント、
Googleストリートビュー
の過去写真と切り替えて、被災前後を360°比較できるのです。(mignのプレスリリースはこちら)
例えば、能登半島地震で被災した石川県珠洲市内の鵜飼漁港付近で撮影した360°写真の撮影地点を、アプリの地図上にピンとともにで登録すると、その場所で被災前に撮られたGoogleストリートビューの360°写真と比較できるのです。
普通の写真だと、近い場所で撮られたものであっても、撮影方向が分かりにくかったりしますが、360°写真の場合は背後にある海や川、道路などを手掛かりに被災前後を比較できます。
下記の写真は、このアプリにアクセスして被災前後で街並みがどう変わったのかを比較した例です。始めは撮影向きや位置がよく分かりませんでしたが、この写真の手前側にある海から方角を割り出し、ズームを調整することで、被災前後を比較することができました。
mignはこのアプリを被災地調査関係者向けに
無料提供
を行っています。
現地で災害調査を行っている企業や研究機関などは、調査で撮影した写真を、このアプリに登録し、活用してみてはいかがでしょうか。
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