管理人のイエイリです。
中国・四国地方で高いシェアを誇る戸建て住宅メーカー、ライフデザイン・カバヤ(本社:岡山市北区)では、現場監督が3人1組のチームとなり、合計9チーム、27人で約1000棟の現場を管理しています。
最近、浮上してきたのが「移動のムダ」です。というのも、移動に1~2時間を要する現場も多いため、移動時間が大きな負担や非効率となっていたからです。
また、2024年4月には時間外労働時間の上限規制が厳格化される「2024年問題」への対策も迫られています。
そこで、同社が労働時間短縮などの働き方改革を実現するツールとして導入したのは、
ナ、ナ、ナ、ナント、
複数のクラウドカメラ
だったのです。(セーフィーのプレスリリースはこちら)
ライフデザイン・カバヤが導入したのは3種類のカメラで、屋外向け定点型のクラウド録画カメラ「Safie GO 180」と「Safie GO PTZ」、そしてウエアラブルクラウドカメラ「Safie Pocket2」です。
屋外向けの「Safie GO」シリーズは、複数棟を施工する現場全体を広角で見下ろす角度での定点観測に適しています。パラパラ動画のように「タイムラプス撮影」することで、遠隔地にいる現場監督が1日の工程を短時間で確認することもできます。
ウエアラブルカメラの「Safie Pocket2」は、現場の作業員が見に着けて現場を撮影し、現場監督が遠隔で指示を出したり、現場内部に三脚を立て定点カメラとして使ったりしています。
現場監督は現場を遠隔管理できるので、移動のムダが大幅に削減され、業務の効率化が実現しました。
一方、現場の職人にとっても、これらのカメラは業務効率化に役立っています。
撮影された映像は、
クラウド上に30日間
にわたって保存されるので、いつでも現場監督は見られます。
そのため、職人と現場監督の間でのスケジュール調整の手間や、現場でアポの時間まで作業着手を待つ「手待ちのムダ」などのタイムロスもなくなったのです。
最近は、九州・沖縄エリアにも事業が拡大していますが、岡山本社にいながら、必要なときにいつでも現場の状況を把握できるようになりました。
こうした働き方改革は、単にセーフィーのクラウドカメラを導入すれば実現するものではありません。ライフデザイン・カバヤでも、当初は現場でカメラを活用してもらうまでに、少し時間がかかりました。
そこで、カメラを使う目的を全社で共有し、従来のアナログな現場管理のルールを踏まえつつ、少しずつクラウドに置き換えて活用していくというプロセスを大切にして、現在に至ったのです。
また、ある1人の社員がクラウドカメラの活用方法や成功事例を社内で積極的に発信し、それがクラウドによる働き方改革に興味を持つ社員が増えるきっかけとなりました。
やはり、建設DX(デジタル・トランスフォーメーション)が成功するかどうかは、会社ぐるみの本気の戦略と、キーパーソンの熱意にかかっているようですね。