ゲームコントローラーでBIMモデルを直感的に操作! AREA35とダイスネクストが「Paraverse」を開発
2024年1月29日

管理人のイエイリです。

BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)の普及とともに、プロジェクト関係者が設計や施工管理などを行う際、これまでの図面に代わってBIMモデルで確認するシーンが増えてきます。

しかし、3D空間であるBIMモデルで、チェックしたいところに視点を移動して、さまざまな角度で見るためには、マウスやキーボードの操作に相当、習熟している必要があります。

そこでゲーム制作会社のAREA35(本社:東京都千代田区)と、大和ハウスグループでBIM事業を手掛けるダイスネクスト(本社:東京都渋谷区)は、誰もが直感的にBIMモデルを操作し、チェックや指摘事項の管理が行える新サービス「Paraverse(パラバース)」を開発しました。

誰もが直感的にBIMモデルを操作、チェックできる「Paraverse」の画面(特記以外の資料:AREA35)

誰もが直感的にBIMモデルを操作、チェックできる「Paraverse」の画面(特記以外の資料:AREA35)

BIMモデル内を軽快に移動したり、操作を行ったりに使うのは、

ナ、ナ、ナ、ナント、

ゲームコントローラー

なのです。(AREA35のプレスリリースはこちら

ゲームコントローラーでBIMモデルをチェックするイメージ(資料:Microsoft Bing Image Creator Designerでイエイリが作成

ゲームコントローラーでBIMモデルをチェックするイメージ(資料:Microsoft Bing Image Creator Designerでイエイリが作成)

コントローラーのボタン操作説明。歩行やジャンプなどの移動のほか、ビューの切り替えや、時刻経過の制御などがある

コントローラーのボタン操作説明。歩行やジャンプなどの移動のほか、ビューの切り替えや、時刻経過の制御などがある

このサービスは、オートデスクのBIMソフト「Revit」や「BIM360」に対応して開発されたものですが、パソコンでの操作だけでなく、ゲーム機「Xbox」用のゲームコントローラーを使って直感的なBIMモデル操作が行えます。

BIMモデル内に自分の分身である「アバター」として入り込み、自分の見たい部分に歩行や早足、ジャンプなどで移動したり、建物を切断して断面を見たりすることができます。

また、日影シミュレーションも可能で、影の位置などを確認するときは、時間を進めたり戻したりすることができます。

ゲームコントローラーで建物を切断し断面を 見ることも可能

ゲームコントローラーで建物を切断し断面を 見ることも可能

日影シミュレーションによる影位置の確認イメージ

日影シミュレーションによる影位置の確認イメージ

さらに、発注者や設計者、施工管理者など複数の人が同時に同じモデル内にアクセスする

メタバース

のようなマルチプレー機能も備えています。チェックがより多角的、スピーディーに行えますね。

複数の人が同時に同じBIMモデルにアクセスするマルチプレー機能

複数の人が同時に同じBIMモデルにアクセスするマルチプレー機能

BIMモデル上には気になったところや、設計修正の指摘事項などは、BIM360と連携してコメントとして書き込めます。コメントはリストとして管理され、リストからコメントの場所へジャンプすることも可能です。

BIMモデル内に書いた指摘事項などの共有イメージ

BIMモデル内に書いた指摘事項などの共有イメージ

BIMモデル内に書いた指摘事項などの共有イメージ

BIMモデル内に書いた指摘事項などの共有イメージ

このサービスは、ゲームエンジンの「Unreal Engine」を使って開発されたため、3Dの建物を鮮明な質感でリアルに表現できます。2024年1月25日に、ダイスネクストからサービスが開始されました。

この二十数年間の間に生まれ育った人の多くにとって、ゲームコントローラーは慣れ親しんだ機器と言っても過言ではありません。このParaverseで、コントローラーからBIMの世界に入ってくる人も期待したいですね。

【訂正】
初出時のタイトルや本文中で「ダイスネクスト」とすべきところ、「ダイワネクスト」と誤記しておりました。訂正してお詫びいたします。(2024年2月2日)

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