管理人のイエイリです。
バーチャルリアリティー(VR)ソフトを開発・販売するフォーラムエイトは、WEBブラウザーとインターネット回線がつながったパソコンがあれば、本格的なVRが使えるようにクラウドコンピューティングサービス「VR-CLOUD」を提供しています。
また、同社では隔月で会報誌「Up&Coming」を発行しており、大阪大学大学院准教授の福田知弘先生は「都市と建築のブログ」というコーナーを連載しています。同じ記事がフォーラムエイトのウェブサイトでも同時更新されています。
大阪大学大学院准教授の福田知弘先生(写真:家入龍太) |
昨年9月から、VR-CLOUDと「都市と建築のブログ」のコラボ企画が始まっているのをご存じでしようか。
ブログで取り上げた都市や建築物を、
ナ、ナ、ナ、ナント、
VRでモデル化
し、VR-CLOUDでウオークスルー体験ができるようになっているのです。
例えば、今年1月1日発行の号ではインカ帝国時代に栄えたペルーのマチュピチュが取り上げられています。
記事では3ページにわたって福田先生が現地を視察したレポートが紹介されており、その最後にVR-CLOUDへのリンクがあります。そこにアクセスすると、VRでマチュピチュの街に飛んでいけるのです。
「都市と建築のブログ」のウェブサイト版(資料:フォーラムエイト。以下、同じ) |
VR-CLOUDのコーナー。マチュピチュのVRモデルにここからアクセスできる |
メニュー画面。好きなところに飛んでいったり、歩行やドライブなどを選んだりできる |
マチュピチュの街をウオークスルーしたところ |
VR-CLOUDを使うためには、まず、専用のプラグインソフト(無料)をインストールする必要があります。
バックナンバーを見てみると、昨年11月1日剛では「テキサス・キンベル美術館」、同9月1日号では、BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)の仮想コンペ「Build Live Kobe 2011」の舞台にもなった、
神戸ポートアイランド
のVRモデルが収録されています。
実際の街を元に作られたVRモデルは、全く空想の街とは違った迫力や魅力がありますね。
ちなみに、マチュピチュのあるペルーのクスコから日本までは、飛行機を乗り継いで41時間もかかるそうです。
なかなか行けない街を観光するのに、これからはVR連動型のガイドブックが活用した「バーチャル観光」が主流になるかもしれませんね。