建築・土木工事で実証!フジタが現場版「CO2見える化システム」を開発
2012年10月29日

管理人のイエイリです。

スマートハウスや太陽光発電を導入した住宅では、CO2排出量や消費電力を「見える化」し、住む人に常時、エネルギーの情報を提供することで省エネの意識や行動を高めています。

フジタは、これと同じような考え方で施工段階でのCO2排出量を削減するため、

ナ、ナ、ナ、ナント、

 

工事現場のCO2を見える化

 

する「CO2モニタリングシステムFCMS」を開発しました。

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「CO2モニタリングシステムFCMS」による工事現場の電力使用量計測の例(資料・写真:フジタ。以下同じ)

重機などに燃料使用量の計測装置を取り付け、計測データを作業所に設置したモニタリングユニットから直接インターネット経由で常時クラウドサーバーに蓄積します。また、現場での消費電力も常時計測し、同様にサーバーでデータを蓄積します。

そのため、作業所単位でのCO2発生量が一目で分かるとともに、特定の地域単位でのCO2発生量も把握できます。また、CO2のデータは重機の運転席のモニターにも表示されるため、オペレーターや作業所全体の省エネ意識を向上させることが可能です。

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概念モデル図

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CO2(電力・重機)モニタリングシステム構成図

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重機オペレーター用の表示モニター

このシステムの特徴は、ローコストで重機を改造することなく、簡単に取り付けられることです。CO2排出量の算出はエンジンの回転数に基づいて行っており、比較的正確な計測が可能です。

電力計測には既存の技術を用い、計測とデータ伝送、集計表示プログラムは自社開発しました。こうした常時監視により、蓄積したデータを解析することで省エネ対策の効果測定や地域・年度ごとのCO2排出量の変化を追跡できます。

今後は、

 

アイドリングストップ警報

 

や燃料過大消費警報などの開発も進めていくとのことです。

このシステムは、既に東京都内の建築作業所と神奈川県内の土木作業所に導入し、効果を実証しました。

CO2排出量が現場内の各重機や現場間・支店間で見える化できるようになることで、オペレーターから現場、支店、本社の環境担当者まで、それぞれのレベルでの努力が成果として表れるので、CO2削減の意欲がますます高まりそうですね。

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