土量計算もOK!土木・造園版もできたVectorworks
2013年1月15日

管理人のイエイリです。

エーアンドエーの意匠設計用BIMソフト「Vectorworks」シリーズは、中核部に本格的な3Dモデリング用エンジン「Parasolid」を搭載して以降、年々、機能が充実してきています。

その最新バージョンである「Vectorworks2013」の新製品発表会が1月11日、東京・品川で開催されました。

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Vectorworksの新製品発表会であいさつするエーアンドエー代表取締役社長の内田和子氏(左)と会場風景(右)(写真:家入龍太)

今回、驚いたのは、

ナ、ナ、ナ、ナント、

 

土木・造園版のVectorworks

 

とも言える「Vectorworks Landmark 2013」という新製品が発売されたことなのです。

GIS機能がさらに拡張されたほか、地形モデルの作成や造成、土量計算などの機能を備えています。植栽データベースも備えており、樹種名や用途、樹高、開花時期、果実の特徴、気候帯などのデータを取得できるほか入力も可能です。

さらに直線や円弧、ベジェ曲線によって様々な形の擁壁を作成したり、切り土・盛り土の土量がバランスするように法面の造成面を作成したりする機能なども備えています。

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土木・造園版の「Vectorworks Landmark 2013」のウェブサイト

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擁壁の作成機能
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切り土・盛り土の土量計算機能(以上3点の資料:エーアンドエー)

土木・造園版のほか、エンターテインメント版とも言える「Vectorworks Spotlight」シリーズも新たに発売されました。こちらはコンサートや演劇などの舞台照明や音響装置などの設計に特化した製品です。

また、Vectorworksシリーズの新機能として、

 

2D/3Dの面配列機能

 

も搭載されました。

NURBS曲面などの上に沿って、2Dや3Dのオブジェクトを面に沿って複製することができます。例えば、カーテンウオールやスタジアムなどの配列モデルを簡単に作成することができます。アルゴリズミックデザイン的な機能とも言えるもので、注目すべきではないでしょうか。

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2D/3Dの面配列機能(資料:エーアンドエー)

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Vectorworksの新機能について語る開発元の米国ネメチェック・ベクターワークス社のショーン・フラハティー社長(写真:家入龍太)

今回の新製品発表会で講演したVectorworks開発元の米国ネメチェック・ベクターワークス社のショーン・フラハティー氏は、BIMサーバーのサービス、エネルギー解析ソフト「ies」との連携、ジョージア工科大学と行っているコンクリートプレハブ部材の自動生産システムの研究、BIMの教育訓練サービス「BIMキャンプ」など、同社の取り組みについて語りました。

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