管理人のイエイリです。
リアルタイムバーチャルリアリティー(VR)システムの開発元であるフォーラムエイトは、学生を対象とした「第2回 学生BIM&VRデザインコンテスト オン クラウド」を開催しました。
そのお題は、「東京湾などに防災や環境性能の高い人工島を計画せよ」というもので、国内外の学生チームが競った結果、見事、「芝浦工業大学 SWD LAB」チームが最優秀賞を獲得したことは、当コーナーの記事でもお伝えしました。
「第2回 学生BIM&VRデザインコンテスト オン クラウド」で最優秀賞を受賞したチーム「芝浦工業大学 SWD LAB」の作品、「Noah's Ark -Tokyo 2050-」(資料:芝浦工業大学 SWD LAB) |
このコンテストと同じように、
ナ、ナ、ナ、ナント、
リアルな人工島の建設
を計画しているグループが、米国・サンフランシスコにあるのです。
その名は「The Seasteading Institute」、つまり“海洋居住研究所”といったところです。元グーグル社員など、既存の政府の仕組みに飽き足らなくなった人々が、人工島を建設し、ここに理想の社会を築こうというものだそうです。
計画中の人工島のイメージ(Images:Courtesy of The Seasteading Institute) |
ウェブサイトをのぞいたところ、計画への参加を呼びかけるパンフレットのほか、浮体構造などの技術や法制度、事業性などについての様々な技術検討が行われていることが分かりました。
といっても、新しい技術開発は最小限にして、船舶などで実績のある技術の“いいとこ取り”をしながら、人工島の開発に応用していく方針のようです。
PDF版のパンフレット |
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プロジェクトメンバー(Images:Courtesy of The Seasteading Institute) |
このプロジェクトを知ったのは、ハイテク関連の情報を楽しく伝える有名ブログ「Gizmode」の記事でした。
建築分野の記事ですが、今年のお正月には日本の同サイトでは
もっともアクセスを集めた
そうです。
人工島の計画にBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)が使われているのかどうかは分かりませんが、CGを見たところ、どこかでBIMによる設計やシミュレーションが行われているのかもしれませんね。
今後もこのプロジェクトについては、追いかけていきたいと思います。