セレンディクスが3Dプリンター住宅に“パノラマ映像内装”! 施工会社、保険、クレジットカードとの提携で商品力もアップ
2023年10月27日

管理人のイエイリです。

セレンディクス(本社:兵庫県西宮市)が開発・販売する球形の3Dプリンター住宅「serendix10(スフィアモデル)」が、住宅商品としてますます進化してきました。

球形の3Dプリンター住宅「serendix10」(写真:セレンディクス)

球形の3Dプリンター住宅「serendix10」(写真:セレンディクス)

建設中の住宅内部。ドーム状の壁に囲まれた空間となる

建設中の住宅内部。ドーム状の壁に囲まれた空間となる

その一つは内装です。外観が球形だと、内部の空間もドーム状の壁に覆われたようになります。

同社は、この特徴的な壁を利用して、新機軸の内装システムを開発しています。

この壁を“ドーム型スクリーン”として活用し、

ナ、ナ、ナ、ナント、

パノラマ動画を投影

することにより、バーチャルな内装を実現したのです。

球形住宅の内部に投影したパノラマ映像(写真:セレンディクス)

球形住宅の内部に投影したパノラマ映像(写真:セレンディクス)

使われた動画は、リラクゼーション効果満点。再生されない場合はクリックしてYouTubeサイトでご覧ください(動画:LiL Inc.)

ゆったりとしたBGM付が流れる、幻想的な動画を上映すると、球形住宅による“包まれ感”も合いまって非日常のリラクセーション体験が味わえそうですね。

この球形住宅のバーチャル内装を、再現したものが、2023年10月27日~11月5日、東京ビッグサイトで開催の「JAPAN MOBILITY SHOW 2023」の「ウェルビーイングゾーンのシンボル展示ゾーン」(西2ホール内)に展示されているというので早速、行ってきました。

球形住宅の内部を、スープスタジオ一級建築士事務所(本社:山形市)が開発した段ボール製の「ペーパードーム」で再現し、動画をリビングCG(所在地:東京都港区)が販売する最新型パノラマプロジェクター「Reve360」で映しています。

「東京モーターショー」が「JAPAN MOBILITY SHOW」に名称変更されて開催中の東京ビッグサイト(写真:家入龍太)

「東京モーターショー」が「JAPAN MOBILITY SHOW」に名称変更されて開催中の東京ビッグサイト(写真:家入龍太)

「ウェルビーイングゾーンのシンボル展示ゾーン」にあるセレンディクスのブース。重さ700kgの3Dプリンター住宅の部材と、その内部を再現したペーパードームが並んでいる(写真:家入龍太)

「ウェルビーイングゾーンのシンボル展示ゾーン」にあるセレンディクスのブース。重さ700kgの3Dプリンター住宅の部材と、その内部を再現したペーパードームが並んでいる(写真:家入龍太)

ペーパードーム内に投影されたパノラマ動画(写真:家入龍太)

ペーパードーム内に投影されたパノラマ動画(写真:家入龍太)

最新型パノラマプロジェクター「Reve360」(写真:家入龍太)

最新型パノラマプロジェクター「Reve360」(写真:家入龍太)

自動車メーカー各社のEV(電気自動車)や空飛ぶクルマなど、最新のモビリティーが一堂に会する展示会であるにもかかわらず、3Dプリンター住宅の展示は注目を浴び、

あの、豊田章男氏

も直々にブースを訪れたほどです。

セレンディクスのブースを訪れた豊田章一郎氏(右端)とセレンディクス最高執行責任者(COO)の飯田国大氏(右から2人目)。画像をクリックすると動画が再生されます(画像:日本自動車工業会制作の「【後編】自工会会長 ジャパンモビリティショー練り歩き」より)

セレンディクスのブースを訪れた豊田章男氏(右端)とセレンディクス最高執行責任者(COO)の飯田国大氏(右から2人目)。画像をクリックすると動画が再生されます(画像:日本自動車工業会制作の「【後編】自工会会長 ジャパンモビリティショー練り歩き」より)

セレンディクスはこのほか、2023年8月21日に日本初の3Dプリンター住宅タウン実現に向けてヤマイチ・ユニハイムエステート(本社:大阪市中央区)と「世界最先端の住宅開発に関する基本合意書」を締結したほか、同9月30日には3Dプリンター住宅の普及に向けて、年間3500棟近くを施工販売する新昭和(本社:千葉県君津市)と資本業務提携を行い、量的拡大にも力を入れています。

さらに3Dプリンター住宅を安心して購入できるようにするため、三井住友海上火災保険(本社:東京都千代田区)と提携してserendix10(スフィアモデル)を対象に火災、風災、水災などによる損壊を保証する1年間補償の提供を開始したほか、クレジットカードの「ダイナーズクラブカード」と提携し、カードで球形住宅を購入できるようにしました。

3Dプリンターによる建物建設のテーマは、技術的な課題から商品としての完成度や安心感、そして供給体制など販売面へと広がりつつあるようです。

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