管理人のイエイリです。
建設現場で黙々と働く職人さんは、傍から見ているだけだと、その仕事の苦労や喜び、心の中に秘めた気持ちはなかなかうかがい知ることはできません。
そこで、建設現場と職人さんをつなぐマッチングプラットフォーム「助太刀」を運営する株式会社助太刀は、ひとりひとりの職人さんをクローズアップし、仕事を終えた後の「メシ」を紹介するYouTubeチャンネル「職人の労働後メシ〜究極の空腹スパイス〜」を開設しました。
このチャンネルの開設目的は、「職人」という仕事の面白さやかっこよさを一人でも多くの方に知ってもらい、建設業界を魅力的で若者が憧れるような業界へ発展させることにあります。
2023年5月10日に第一話として、『【旨い…!】杭打ち職人、キンキンに冷えた至福の一杯を飲む』が公開されました。
番組は、日も昇らない早朝に職人さんの自宅を訪れ、玄関の電気がつくところから始まり、
ナ、ナ、ナ、ナント、
現場へ向かう車内
から、密着取材が始まったのです。(助太刀のプレスリリースはこちら)
「きっと、“現場版のサラメシ”のような番組だろう」と、浅い考えだった私は、その取材のガチ度に驚かされました。
今日の仕事は現場での杭打ち作業です。地盤にオーガーで穴を掘り、引き抜きながらモルタルを注入。その後、H形鋼を差し込みます。
これらの杭は、建物の地下室を造るとき、地盤を掘削するための土留めになるので、工事が終わったら撤去するものです。
そのため、職人さんはモルタルの強度も硬過ぎず、柔らか過ぎずの絶妙な配合を行います。
また、土留めとはいえ水平や垂直もしっかり計測し、高精度な施工を行っていきます。
現場での仕事が終わると、ノドはカラカラになります。当然、作業終了後は居酒屋で「待望の生ビール」をぐびっと飲み干し「ああ、ウメー」と一言。これだけで職人メシの醍醐味は、強烈なインパクトで伝わってきました。
続いて、職人さんは大好物のアツアツの揚げだし豆腐を満喫します。しかし、メニューの紹介はここまでです。
話は職人になった年齢やきっかけに続き、
「実は離婚しまして」
と、職人さんの人生物語に話題はシフトしていきました。
その後のドロドロを乗り越えて、現在の夫思いの奥さんと一緒になるまでのストーリーが感動的に描かれます。
番組のタイトルからは“サラメシ”をイメージしていましたが、「家、ついて行ってイイですか」の建設業版“現場、ついて行ってイイですか”といった感動物語が、そこにはありました。
このほか、独立したことで収入が倍増した話など、同じ職人さんでも経営的センスを生かした働き方も参考になりました。
この番組を見て、現場で黙々と働く職人さんの魅力や苦労が、少し理解できるようになった感じがしました。今後もこのシリーズが増えていくことを期待したいです。