建ロボテックが電動工具のロボット化サービスを開始! 共通台車を活用し短納期と低コスト化
2023年5月17日

管理人のイエイリです。

建ロボテック(本社:香川県三木町)と言えば、鉄筋の交差部を自動的に見つけて結束するロボット「トモロボ」をはじめ、建設現場で人とともに働く様々なロボットを開発しています。

最近はトモロボをベースに、金属屋根のカシメ作業を行う「シーミングK2」や、トロッコ列車のように現場内で資材を運搬する「運搬トモロボ」を続々と開発しているほか、海外市場向けに「米国仕様のトモロボを開発したり、シンガポールに拠点を設けたりと、積極的に現場用ロボット事業を展開しています。

鉄筋の交差部を自動的に見つけて結束する「トモロボ」(以下の写真、資料:建ロボテック)

鉄筋の交差部を自動的に見つけて結束する「トモロボ」(以下の写真、資料:建ロボテック)

こうした現場用ロボットの開発ノウハウを生かして、同社は新サービスを開始しました。

ナ、ナ、ナ、ナント、

電動工具をロボット化

するという、これまでになかったビジネスなのです。(建ロボテックのプレスリリースはこちら

この建設現場用ロボット開発サービスは、ロボットの「手先」に既存の電動工具、「腕」の部分に工業用パーツを使い、これらを「BASE A」と呼ばれる共通台車に搭載することで、様々なロボットを低コスト、短期間で開発するものです。

建設現場用ロボットの新しい開発サービス「TOMOROBO BASE A」のコンセプト。既存の電動工具や工業用パーツを共通仕様の台車に載せて、ロボットを低コスト、短期間で開発する

建設現場用ロボットの新しい開発サービス「TOMOROBO BASE A」のコンセプト。既存の電動工具や工業用パーツを共通仕様の台車に載せて、ロボットを低コスト、短期間で開発する

台車となる「BASE A」は、不整地でも走行できるオフロードタイヤを採用し、建ロボテックのロボットでも使用しているオリジナル制御基板を搭載しています。

電動工具などを搭載するカスタマイズ部分は、「X領域」と呼ばれ、アルミフレームで製作します。電動工具などの大きさや作業目的によって、幅600~1000mm、長さ450~1500mm、高さ400~1000mmと、自由に寸法を変えられるようになっています。

「トモロボ」も、鉄筋を結束する手先の部分には、市販の鉄筋結束機を使用しています。これと同じ考え方を、いろいろな電動工具に適用して建設ロボット化しようというわけですね。

そしてロボットの電源には、内蔵バッテリーのほか、

電動工具バッテリー

も選べるようになっています。

電動工具バッテリーも、最近、いろいろな用途に活用が広がっています。

電動工具メーカーのマキタでは、各種工具のほか充電式アースオーガー「DG002GZ」や、充電式芝刈り機「MLM001GZ」、充電式集じん機「VC001GZ」、電動アシスト自転車「BY001GZ」、さらには充電式電子レンジ「MW001GZ」など、電動工具バッテリーを使った、ユニークな製品を続々と発売しています。

小型でパワフルな電動工具バッテリーは、新たな電源インフラになってきたと言っても、過言ではありません。

そのトレンドも取り込んだ、建ロボテックのマーケティング力もさすがですね。

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