管理人のイエイリです。
建ロボテック(本社:香川県三木町)は、鉄筋工だった眞部達也氏が代表取締役社長兼CEOを務め、「世界一ひとにやさしい現場」をモットーに、省力化ロボットの開発・販売に取り組んでいます。
同社のフラグシップ製品である「トモロボシリーズ」は、建物の床や橋梁の床版など、縦横の鉄筋が交差する部分を自動的に見つけて結束してくれるもので、最近では海外の展示会でも熱い注目を集めています。(2022年2月14日の当ブログ記事参照)
そんな折、社長の眞部氏はシンガポールに出張し、2023年2月21日にFacebookに何か言いたげな投稿をFacebookにしていました。
これはきっと、なにか重大発表があるに違いないと、思っていたところ、同社は
ナ、ナ、ナ、ナント、
シンガポールに子会社
を設立したことを、2月25日に発表したのです。(建ロボテックのプレスリリースはこちら)
この子会社は、同社初の海外拠点となるもので、会社名はKEN ROBOTECH ASIA PTE.LTD、代表は眞部氏が務め、建ロボテックが100%出資しています。
シンガポールでは公共工事による建設需要が依然として高く、日本と同じく建設業の労働者不足が深刻になっています。
そこで海外でも同様に、建設ロボットによって建設業の発展に貢献しようと、「トモロボシリーズ」の販売やレンタルサービスを展開することになりました。
オフィスの所在地は「20 UPPER CIRCULAR ROAD, #03-10, THE RIVERWALK, SINGAPORE」で、シンガポールの繁華街、クラークキーのシンガポール川沿いと、絶好のロケーションです。
子会社の設立は、シンガポールで開催された「超異分野学会シンガポール大会2023」(主催:リバネス)で発表されました。
子会社の資本金は、わずか
1シンガポールドル
ですが、今後、増資していく予定とのことです。
建ロボテックでは、トモロボへの会話機能の搭載(2021年2月16日の記事)や、遠隔操作化(2022年9月30日の記事)などの継続的な進化を図っているほか、金属屋根をカシメる「シーミングK2」(2022年8月8日の記事)や現場内で資材を運ぶ「運搬トモロボ」(2022年11月17日の記事)といった“弟分ロボ”も続々と開発しています。
シンガポールを足がかりとして、日本発のやさしい建設ロボたちが世界へと羽ばたいて行ってほしいですね。