「信号のないT字路」の片側交互通行を1人で誘導! VOLLMONTが誘導ロボット用車両を開発
2024年3月7日

管理人のイエイリです。

「信号のないT字路」で工事が行われるとき、片側交互通行の誘導には高いスキルが求められます。

双方向の通行量や付近の信号のタイミング、信号で車両が曲がる方向などを総合し、事故が起こらず、渋滞も最小限で済むようにしなければならないからです。

しかし、人手不足の今、交通誘導のために配置できる人員には限りがあります。

そこでVOLLMONT(フォルモント)ホールディングス(本社:東京都青梅市)は、片側交互通行誘導ロボットを搭載するための専用車両「Comune+ mover」を開発しました。

新開発の片側通行誘導ロボット用車両「Comune+ mover」(以下の写真、資料:VOLLMONTホールディングス)

新開発の片側通行誘導ロボット用車両「Comune+ mover」(以下の写真、資料:VOLLMONTホールディングス)

同社の従来の交通誘導ロボット「Comune+ model-S」の機能を拡張し、これまでロボットによる補助が難しかった「信号のないT字路」での交互通行を、

ナ、ナ、ナ、ナント、

1人で誘導

できるようになったのです。(VOLLMONTホールディングスのプレスリリースはこちら

信号のないT字路交互通行を1人で誘導するイメージ

信号のないT字路交互通行を1人で誘導するイメージ

「Comune+ mover」に搭載されたカメラで付近の交通状況を検知し、AI(人工知能)などの技術によって「工事帯から車両が通過したか」「工事帯両端の渋滞が長くないか」といった交通状況を把握、考慮しながら、LEDに表示する「すすめ/止まれ」の表示を切り替えることができるのです。

付近に信号が設置されている場合は、信号のサイクルに合わせて、工事帯にクルマが滞留しないように「すすめ/止まれ」を切り替えます。

また、交通誘導にトラブルが発生した場合は、誘導員が手動で「すすめ/止まれ」の操作を行うこともできます。

こうしたロボットと誘導員の連携のため、本体機器と

無線接続された誘導棒

も開発しました。

従来の機器に比べて最新のGPUやCPUを導入することで小型化されたほか、消費電力を約40%削減、本体や配線の改良で設置時間を50%以上短縮するなどの改良も行っています。

工事現場の交通誘導はこれまで、人の経験・勘やスキル頼る面が大きい仕事でしたが、今後はAIやロボットによる「データドリブン」な仕事へと変わっていきそうですね。

工事現場の交通誘導の課題

工事現場の交通誘導の課題

なお「Comune+ mover」は、2024年3月12日~15日、東京ビッグサイトで開催される「SECURITY SHOW 2024」のVOLLMONTホールディングスブース(小間番号:東3ホール/SS3103)で展示されます。VRゴーグルで現場を体験できるそうなので、興味のある方は出掛けてみてはいかがでしょうか。

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