管理人のイエイリです。
BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)ソフトを使って、48時間で課題の建物を設計するコンペと言えば、IAI日本が主催する「Build Liveシリーズ」が有名です。
シンガポール政府の建築建設局(BCA:Building and Construction Authority)は今年7月1日の午前9時(現地時間)から3日の午前9時(同)まで、第3回の48時間仮想BIMコンペ(48-HOURS VIRTUAL BIM COMPETITION 2013)を開催します。
シンガポール政府主催の48時間BIMコンペのチラシ(資料:BCA) |
このコンペは社会人と学生のカテゴリーに分かれ、それぞれ意匠設計者や技術者などを対象とした部門で競うもので、シンガポールの建設関係者から大きな注目を集めています。2012年は44チーム、計330人が参加しましたが、シンガポール在住のチームしか参加できませんでした。
今年はその門戸が海外にも開かれました。社会人、学生とも、多職種BIM連携部門(Multi-Disciplinary Collaboration and Innovative Delivery with BIM)については
ナ、ナ、ナ、ナント、
海外チームも参加できる
ようになったのです。
海外チームにも門戸が開かれた「48-HOURS VIRTUAL BIM COMPETITION 2013」のウェブサイト(資料:BCA) |
参加の条件は、1チーム10人以内(リーダーを含む)で、各企業や学校などの組織から何チームも参加できます。ただし、BIMソフトに関連するベンダーや教育機関、代理店などの関係者は参加できません。
コンペの審査は、48時間でいかにBIMの利点を生かした活用ができるかや、サステナブルデザインにおけるBIMの創造的、革新的な活用、異職種間のコラボレーションやソフト間の連携などに着目して行われます。
昨日(3/12)、BCAで建設ITセンター企業部門の副部長を務めるスーン・ライ・クァンさん(Soon Lay Kuan)から直々にメールをいただき、「特に日本の社会人や学生さんはぜひチームを組んで、このエキサイティングなイベントに参加してほしい。BIMコンペの情報を“拡散”してほしい」と依頼されました。
シンガポールのBIM関係者たち。左から2人目がスーン・ライ・クァンさん。右端は筆者です(写真:家入龍太) |
参考までに前回の優秀作品をご紹介しましょう。
今の日本のBIM力なら、これらのチームともいい勝負ができるかもしれませんね。
ちなみに、社会人カテゴリーの多職種BIM連携部門の優勝チームには、賞金として、
ナ、ナ、ナ、ナント、
5000シンガポールドル
が贈られます。日本円にすると約38万円です。
さすが政府主催のコンペだけに、賞金も豪華ですね。2位には3000シンガポールドル、3位には1000シンガポールドルが贈られます。
同部門の学生チームは優勝が3000シンガポールドル、2位が1000シンガポールドル、3位が800シンガポールドルです。社会人、学生ともに副賞として盾が贈られます。
賞金もさることながら、このコンペに参加することは、シンガポールの発注者や建設関係者にBIMのスキルをPRする絶好の機会になります。これはBIMによる国際展開の大きなチャンスではないでしょうか。
ぜひ、奮ってシンガポールの48時間BIMコンペにご参加くださいね。