管理人のイエイリです。
AIA(アメリカ建築家協会)全米大会の恒例行事となっている第9回BIMアワードの授賞式が6月19日(米国時間)、米国デンバーで開催されました。
このアワードが始まった当初は、設計の可視化や干渉チェックなど初歩的な内容が評価されていましたが、回を重ねるごとに「BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)」の「I」を生かした取り組みが評価されるなど、年々、進化しています。
受賞者を発表する司会者のスティーブ・ハーガン氏と審査委員長のRK・スチュワート氏(左写真)。ドリンクを片手に発表を聞く参加者(写真:家入龍太。以下同じ) |
今回の目玉は、
ナ、ナ、ナ、ナント、
FM部門で初受賞者
が出たことなのです。
FM部門の新築賞にはオーストラリア・シドニーの「1 Bligh Street」ビル(受賞者:Architectus + ingehoven architects)、改修賞には「Edith Green-Wendell Wyatt Federal Building」(受賞者:SERA Architects、General Services Administration)が選ばれました。
FM部門の新築賞に選ばれた「1 Bligh Street」ビル | ||
自然換気システム(左)。建物内部のシャフト(右) | ||
FM部門の改修賞に選ばれた「Edith Green-Wendell Wyatt Federal Building」ビル | ||
様々なシミュレーションを行い、改修工事の設計を行った。ファサードにも注目 |
また、BIMアワードとしての最優秀賞には「BIMによる美しい設計部門」としてフェニックス・バイオメディカル・キャンパスの健康科学教育ビル(Health Science Education Building。受賞者:CO Architects)と、「BIMによる生産革新部門」としてラルフ・L・カー・コロラド司法センター(Ralph L. Carr Colorado Judical Center。受賞者:Fentress Architects and Mortenson Construction)がそれぞれ選ばれました。
最優秀賞に選ばれたフェニックス・バイオメディカル・キャンパスの健康科学教育ビル(左)と受賞者(右写真の左側) | ||
最優秀賞に選ばれたラルフ・L・カー・コロラド司法センター(左)と受賞者(右) |
私は2007年から毎年、AIAの全米大会に取材に出掛けています。会場を見渡して「顔見知りの人もかなり増えてきたな」と思いながら挨拶する主催者メンバーのカルビン・カム(Calvin Kam)氏にカメラを向けていたら、
ナ、ナ、ナ、ナント、
イエイリの名前がコール
されたのです。私も思わず、会場に向かって手を振ってしまいました。
挨拶するカルビン・カム氏。カメラを向けていたら「ここに日本の建設ITジャーナリスト、リョウタ・イエイリがいます」と会場に向かって紹介されてしまいました |
海外からの応募が増えるなど、BIMアワードが国際化してきたことの1つのネタとして使われたものですが、私もAIAのBIM関係者から見たら、“有名人”になっていたわけですね。いや~、ビックリしました。