管理人のイエイリです。
一般社団法人コンピュータソフトウェア協会(CSAJ)は、国産パッケージソフトを国内外のユーザーが安心して購入できるように、品質を「見える化」する「パッケージソフト品質認証制度」(PSQ)をスタートさせました。
昨日(8月28日)の正午、その認証製品の第1号となる7社8製品が発表されました。
その中には、
ナ、ナ、ナ、ナント、
土木設計ソフトが2本
も含まれていたのです。
栄えある認証第1号に入った土木設計ソフトは、「土留め工の性能設計計算(弾塑性解析II+)」と「置換基礎の設計計算 Ver.2」で、いずれもフォーラムエイトの製品です。
建設関係者になじみ深いソフトとしては、サイボウズの「サイボウズ ガルーン」も認証されました。
「土留め工の性能設計計算(弾塑性解析II+)」の画面(資料:フォーラムエイト) |
「置換基礎の設計計算 Ver.2」の画面(資料:フォーラムエイト) |
「サイボウズ ガルーン」の画面(資料:サイボウズ) |
このほか、認証されたソフトとしては「Speedy Call」(ネクストウェア)、「iOptMICS(アイオプトミクス)」(東京システムハウス)、「勘定奉行V ERP8(勘定奉行i8)」(オービックビジネスコンサルタント)、「PCA給与X」(ピー・シー・エー)、「SMILE BS2販売」(OSK)があります。
この品質認証制度は、ソフトウェア製品の品質を定めた国際規格「ISO/IEC 25051:2006(JIS X25051:2011)」を基に運用されています。要求事項としては、(1)製品説明、(2)利用者用文書、(3)ソフトウェア、(4)試験文書、(5)適合性評価という5つが定められています。
審査のポイントとしては3つあり、(1)製品説明、利用者用文書に記述されている内容とソフトウェア機能が一致していること、(2)ソフトウェアの機能、性能が試験文書で証明されていること、(3)第三者が適合性評価をする場合の手順、です。
これらの基準に沿って、製品カタログやユーザーマニュアル、ソフトについての試験結果の表示などを審査し、最終的に「PSQ判定委員会(委員長:早稲田大学 名誉教授東基衞氏)」が認証判定を行います。
認証の仕組み(資料:コンピュータソフトウェア協会) |
つまり、ソフトの性能そのものと言うよりも、
マニュアルとソフトの整合性
やカタログに記載されている情報、ソフト試験結果がといった文書類が、ユーザーに分かりやすく、正確に記載されているかどうかを判定する制度と言えそうです。
マニュアルなどは、分かりにくいものが多いですが、こうした認証制度を通じて、改善が進むといいですね。
9月25日には「申請者向けPSQ認証制度説明会」が東京・赤坂で開催されます。