現場のCO2排出量がわかる!鹿島のイントラネットに「現場deエコ」が登場
2013年10月10日

管理人のイエイリです。

多くの資材を消費する工事現場では、建設機械や工事用車両、仮設照明などから多くのCO2を排出しています。しかし、CO2排出量を定量的に把握することは難しかったため、これまではCO2排出量の削減目標を設定したり、計画を立案したりすることができませんでした。

そこで鹿島は、工事現場用のCO2排出量削減管理ツール「現場deエコ」を開発しました。

現場の施工数量を基に標準的なCO2排出量を算定し、大きく影響している資機材などを特定し、CO2排出量を削減できるものに置き換えることで、

ナ、ナ、ナ、ナント、

 

対策前後の排出量を比較

 

しながら、工事の実施計画を立てられるのです。

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「現場deエコ」の画面イメージ(資料:鹿島。以下同じ)

例えば、工事現場のCO2排出量のうち、仮設照明の白熱灯が占める割合が大きかった場合、LED照明で置き換えるとどれだけ排出量が削減できるのか、といったことですぐにわかります。

CO2排出量削減技術のメニューには、重機の省燃費運転や人感センサーによる照明制御、発電機能付き工事用エレベーター、そして太陽光発電パネル「現場deソーラー」などが用意されています。

そして計画に基づいてCO2排出削減活動を行い、その結果も定量的に把握したり、データベース化したりして工事規模や種類別の削減実績の集計・分析も行えます。

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「現場deエコ」の画面イメージ(資料:鹿島。以下同じ)

こうしたシステムが実現できたのは、鹿島が施工段階でのCO2排出の要因と対策効果を把握することを目的に、実際の建設現場でCO2排出の詳細なモニタリングや、排出量削減技術の検証を実施し、分析データを蓄積してきたからです。

このシステムは、

 

社内イントラネット

 

上の施工管理ツールとして稼働しています。そのため、全国の工事現場で簡単に使うことができます。

鹿島は今年3月に「鹿島環境ビジョン:トリプルZero2050」という長期計画を策定しました。「低炭素」「資源循環」「自然共生」という3本柱からなっており、2050年までに自社活動と提供する建造物からの温室効果ガス排出ゼロを目指しています。

「現場deエコ」の開発によって、鹿島では各現場が積極的にCO2排出量の削減に取り組み環境ができたことになります。「地球環境問題に対するソリューションを提供する建設業」というのは、いいですね。

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