管理人のイエイリです。
BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)で本格的に建設業の生産性を向上させていくためには、リアルタイムに最新設計情報を共有するシステムが不可欠といっても過言ではありません。
グラフィソフト(本社:ハンガリー)は、BIMモデルをクラウド・コンピューティングによって共有し、建設プロジェクトの設計・施工・維持管理の関係者がコラボレーションできるシステム「BIMcloud」をソリューションとして開発し、3月25日にワールドワイドプレスイベントを開催して全世界に向けて発表しました。
ところが、その会場は本社のあるハンガリーのブダペストではなく、
ナ、ナ、ナ、ナント、
東京の六本木ヒルズ
だったのです。
今回、同社が世界的なイベントを東京で行ったのは、同社のBIMソフト「ArchiCAD」の開発を日建設計と提携して行うなど、日本とのつながりが急速に高まっているからです。
BIMcloudは「リアルタイム性」、「堅牢性」、「柔軟性」、「拡張性」、「結合」という5つのコンセプトに基づいて開発されました。ArchiCADで複数の設計者が同時に1つのBIMモデルを作成する「チームワーク機能」と併用することで、リアルタイムなコラボレーションが可能になります。
これを実証するため、イベントでは東京とブダペスト、香港などにいる設計者をネットでつなぎ、チャットで会話しながら設計を進めていくという世界的コラボレーションのデモも行われました。
また、ArchiCADを使っている大林組、鹿島、日建設計によるプレゼンテーションも行われ、同時通訳で世界中に中継されました。
さすが、世界的イベントとあって、舞台装置も凝っていました。会場の右脇にあるスクリーンには、BIMcloudのイメージ動画が上映されていたのですが、
ナ、ナ、ナ、ナント、
プロジェクションマッピング
だったのです。
最初は気づかなかったのですが、イベントが終了し、普通の照明になったとき、スクリーンが立体的になっているのに気づいてビックリしました。
これだけのイベントが日本で行えるようになったのは、日本のBIM活用が、世界からも注目され始めたということでしょうか。感慨深かったです。