管理人のイエイリです。
スウェーデンに本社を置く世界最大級の建設会社、スカンスカはBIM(ビルデング・インフォメーション・モデリング)の先進的な活用でも有名です。
同社がフィンランドのヘルシンキで分譲するアパートを施工中ですが、その現場でのBIMやタブレット端末の活用法を動画投稿サイト、YouTubeで公開しています。
3分46秒ほどの動画を見て驚いたのは、現場で使うタブレット端末が
ナ、ナ、ナ、ナント、
測量技師の工具箱
に入っており、やおら取り出して現場に置いて図面をチェックするシーンだったのです。
タブレットには現場で使う図面が入っています。スカンスカの測量技師、セッポ・ツオミ(Seppo Tuomi)さんは「現場が大規模になっても、かさばる図面の束を持ち歩かなくてもよいので助かる」と語っています。
また、現場監督のトミ・ラパライネン(Tommi Lappalainen)さんは、生コン打設の時、iPadに入れた図面上で打設エリアをトレースし、床面積をその場で計算しています。また、タブレットモデルによって下水管や排水溝などの位置などを参照しているそうです。
この現場では、すべての施工管理者と基礎、内装、構造などの現場監督がiPadなどのタブレット端末を使っています。
現場事務所ではBIMモデルを使って干渉部分のチェックやクレーンの可動範囲の確認などを行っています。
現場所長のアリ・ビルキ(Ari Virkki)さんは「会議や作業説明、搬入計画など、ほとんどすべての作業にBIMモデルを使うことで、より短時間に効果的に様々なことができるようになりました」と説明します。
以前は、テーブルの上に何枚もの図面を並べて施工管理を行っていましたが、情報が間違っているリスクも多かったそうです。
それが今では
1つのBIMモデル
ですべての情報を管理しているので、情報を探す労力が減ったとのことです。
現場で使われているタブレット端末も、iPadから“タフ”なタイプまで、業務に応じて使い分けています。
現場でのBIMやタブレット端末の活用を検討している方は、この動画を見るとイメージがよくわかりますよ。