管理人のイエイリです。
6月26日~28日、米国・シカゴで開催されたAIA2014(アメリカ建築家協会全米大会)では、BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)によるものづくりの話題が目立ちました。
展示会場のBIMコーナーから離れた一角にあったフェアフィールド・メタル社(FAIRFIELD METAL LLC)のブースには、なぜかFAROの小型3Dレーザースキャナーが置いてありました。
いったい、3Dレーザースキャナーが何の役目を果たしているのかと聞いてみると、
ナ、ナ、ナ、ナント、
外装材の製作
に使っているというのです。
まず、外装工事を行う建物の周囲数カ所から、3Dレーザースキャナーで計測し、点群データを取得します。
その点群データを、3Dモデリングソフト「Rhinoceros」に読み込み、外装材の外形や取り付け金具、目地などを設計し、展開図を作成します。
その展開図データを、CNC(コンピューター数値制御)の
ルーター
に送って部材を切り出したり、溝を掘ったりします。
そして折り曲げ加工をして完成というわけです。
こうして、点群データを基に切り出した外装材は、現場でピッタリと合います。現場合わせしなくてもすっきりと納まるのは、まさに“情物一致”のおかげですね。
(訂正)
初出時に「レーザーカッター」で切断すると表現していましたが、「CNCルーター」の誤りでした訂正します。(2014年7月7日22時47分)
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