管理人のイエイリです。
6月26日(米国時間)に、イリノイ州シカゴで開幕したアメリカ建築家協会の全米大会「AIA2014 National Convention」の突撃取材に来ています。
取材の目的はもちろん、BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)の活用動向を探るためですが、設計段階からだんだん施工段階での活用が増えてきたことを実感します。
その一例は、展示会場のブース作りです。カオスグループのV-rayという会社は、他の州で3DモデリングソフトSketchUp」でブースの設計を行い、そのデータを
ナ、ナ、ナ、ナント、
イリノイ州の工場
に送り、コンピューター数値制御(CNC)ルーターで部材を切断し、木造のブースを作ったというのです。
CNCルーターで部材を切断するために、SketchUpに「V-rayプラグイン」というソフトを使ったそうです。すでにこのソフトで実際の家も建てた実績があるとのことでした。
このほか、ASSA ABLOY社は、BIMモデルからオリジナルのドアを設計・製造するためのRevit用のプラグインソフト「OPENING STUDIO」を展示していました。
「OPENING STUDIO」の使い方を紹介するビデオ(YouTubeより)●
このほか、3Dプリンターも大型化が進んでいました。低価格の3Dプリンターを販売するメーカーボット・インダストリーズ社(MakerBot Industries, LLC)のブースでは、今年の春に発売した「MAKERBOT REPLICATOR Z18」を展示していました。
特徴は造形サイズがこれまでの低価格3Dプリンターに比べてはるかに大きいことです。
ナ、ナ、ナ、ナント、
30.5×30.5×45.7cm
という巨大な模型を作れるのです。
気になるお値段ですが、6499ドルとのこと。日本円にすれば65万円程度です。これだけの大型模型が作れるとなると、安いかもしれませんね。
BIMモデルのデータをCNC工作機に連携させて、ものづくりを行う例はこのほかにもありました。また、別の機会に詳しくお伝えしましょう。