管理人のイエイリです。
建設現場やメンテナンス現場では、タブレット端末が普及してきました。しかし、いまだにタブレットの恩恵が享受しにくい現場があります。それは、ガス配管が通る共同溝や石油プラントなど、爆発性ガスによる危険個所(防爆エリア)です。
これらの防爆エリアでは、爆発事故を防ぐために、現場に持ち込む電気機器は爆発を防止する構造の「防爆機器」を使用しなければならないからです。
そこで、JFEエンジニアリングは、防爆エリアでも使えるタブレット「LANEX-Tabletシリーズ」を、宮木電機製作所(京都府亀岡市)と共同開発しました。
8月6日に発売した第1号機の「LANEX-Tablet/m」は、
ナ、ナ、ナ、ナント、
iPad miniを防爆化
したもので、タブレット端末としては国内で初めて、公益社団法人 産業安全技術協会の防爆認定を取得したのです。
その特徴は、軽いことです。キャリングケースを含めても約900gと、欧米仕様の防爆タブレットに比べて約3分の1の重量です。
また、画面の操作性や通信性能は、一般のタブレットと同等の性能です。
タブレット端末や携帯電話は、通常の状態だと爆発の危険はないそうですが、落として内部がショートした場合などは危険です。こうした事故に備えて防爆仕様のものが必要なのだそうです。
気になるお値段ですが、「engaget日本版」の記事によると、iPad mini(16GB、Wi-Fiモデル)を含めて、
85万円
とのことです。
JFEエンジニアリングは引き続き、iPad AirやiPhoneを防爆化した製品開発も進めていきます。
同社はこれまでも様々な“防爆IT製品”を開発・販売してきました。例えば、防爆型のIP携帯電話やアクセスポイント、IPカメラなどです。
防爆仕様の製品が充実すると、石油プラントや共同溝などの維持管理作業が効率化されますね。