管理人のイエイリです。
BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)の活用が、設計段階から施工段階へと広がるにつれて、詳細構造設計用BIMソフト「Tekla Structures」の活用機会も増えてきます。
そのベンダーは、フィンランドのヘルシンキ郊外のエスポーに本社のあるテクラです。8月19日、同社の本社を突撃訪問してきました。
応対してくれたのは、ビジネス開発部長のアンディー・ディッキー(Andy Dickey)さんと、広報部長のアン・ニェメイヤー(Anne Niemeijer)さんです。
テクラには、ソフト開発技術者だけでなく、建設業界の様々な経験者がいます。アンディーさんは
ナ、ナ、ナ、ナント、
コンクリートの専門家
として、テクラ社内で「CIP コンクリート」という肩書をもって同社のビジネス開発に取り組んでいるのです。
このほか建設業界の各分野に専門家がいるとのことです。ユーザーの立場に立ってニーズを理解し、使いやすい製品を開発していく体制が整っているのを感じました。
本社の1階には食堂や無料でコーヒーや紅茶が飲めるコーナーがありました。冬は気温がずっと零下のままの時もあるため、食事などで社員が寒い思いをしないですむようにという北国ならではの配慮のようです。
同社は今年、Tekla Structuresで作成したBIMモデルをiPadやiPhoneで見られる「Field 3D」というアプリをリリースしました。現在は英語版だけですが、ユーザーからは
良いという反応ばかり
とのことです。
また、テクラは2011年、米国の大手測量機器メーカーのトリンブル社に買収されましたが、同社に限らずトプコンやライカなどの測量機器とも幅広く連携を進めているとのことでした。
ユーザーの業界を熟知したテクラから、今後、どのような現場向けの製品が出てくるのでしょうか。楽しみです。