管理人のイエイリです。
PDF化した図面は、CADやBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)、CIM(コンストラクション・インフォメーション・モデリング)などのソフトを持っていない人でも開いて見ることができるので、図面の配布によく使われます。
そして、PDFファイルに直接、変更指示などを書き込んで保存できるソフトは、図面を印刷したり朱書き後にスキャンしたりすることなく、図面のチェック結果をメールなどで返送できるので便利です。
こうしたPDF用の修正ソフトは様々なものが市販されていますが、アメリカの技術者や設計者の間で静かに流行しているのが「Bluebeam Revu」というWindows7/8用のソフトです。
PDF図面のチェックに便利な様々な機能が搭載されており、
ナ、ナ、ナ、ナント、
朱書き内容を一覧表に
して表示し、図面と一覧表が相互にリンクされているのです。
朱書きの一覧表には、雲マークや文字など朱書きの種別や日付とともに、コメント内容や作成者の名前が書き込まれます。その朱書きを見た人は、検討結果や進ちょく状況、そして完了確認のチェック用「レ」印を入力し、保存することができます。
小さな朱書きも漏れなく一覧表になっていると、見落とす心配もありませんね。
このほかの機能としては、2枚の図面を比較して違っている部分を見つけて雲マークを表示するというものがあります。この場合も違っている個所は雲マークと連動した一覧表が作成されます。
さらに図面上のある部分を多角形で囲んで面積や体積を計算したり、図面上にあるトイレなどの図形を選んで同じものを検索・カウントしたりする機能も備えています。
Bluebeam Revuには様々なBIM/CIMソフト用からPDFファイルを作成するプラグインが含まれています。
例えば、AutoCADやRevit、Navisworks、SketchUp Proなどから3次元PDFファイルを直接書き出すことができ、この3次元PDFの上にも修正事項などを書き込むことができるのです。
これらのPDFファイルは、クラウドやサーバーによって建設関係者間で共有することも可能です。
このソフトに目を付けたのが、あのパナソニックです。
ナント、
日本語版を10月に発売
する予定だそうです。ちなみに価格は4万円前後の予定だそうです。

4Kモニターを備えたパナソニックの20型タブレット「タフパッド」で稼働する日本語版「Bluebeam Revu」をデモするパナソニックAVCネットワークス社市場開発室の斎藤健太郎さん。Windows8版は4Kモニターでもアイコンが小さくなりすぎることがない
Windows8版は4Kモニターにも対応してメニューアイコンが用意されているので、メニューが小さくなりすぎて困ることはありません。
CADやBIM/CIMソフトは使わないけど、図面チェックはよく行うという方は1本持っておくと生産性がかなり上がりそうですよ。