管理人のイエイリです。
最近、CAD図面フォーマット「DWG形式」との互換性がある低価格なCADソフトが、建設業界でも広く使われるようになりました。
ジェイドラフが発売している「JDraf」もその一つで、DWG形式の“元祖”である「AutoCAD」が使えれば問題なく使えるようなメニュー構成になっています。
一方、日本には1990年代から広く使われているフリーのCADソフト「Jw_cad」のユーザーも多く、Jw_cad特有の「ダブルボタンドラッグ」や時計式の「クロックメニュー」のマウス操作に慣れたユーザーにとって、DWG互換CADは使いづらいものでした。
そこでジェイドラフはJDrafのために無償オプション「JDraf Works」を開発し、10月1日にユーザーに提供することになりました。
その一つである「JWW互換機能」は、AutoCADライクなJDrafの画面を
ナ、ナ、ナ、ナント、
Jw_cadそっくり
に大変身させてしまうものなのです。
上段の画面がJWW互換機能を備えた「JDraf」、下段は「Jw_cad for Windows」の画面です。著作権侵害にならないように配慮して、完全にそっくり同じというわけではありませんが、Jw_cadを使える人は問題なく使えるようになっています。
また、ダブルボタンドラッグやクロックメニュー、2段階にグループ化されたレイヤー制御も導入されており、操作上の違和感もあまりありません。
このほか、JDraf Worksとして、クロソイド曲線や地盤記号などが描ける「土木ツール」や、通常2~3ステップの操作が必要な記号やオフセット線などを1ステップで描けるツールを20種類以上含んだ「拡張ツール」などを提供します。
DWG互換CADは、日本生まれのCADや図面ファイルとの相性が悪いのがネックでしたが、JDrafは今回のツールによってこれらの課題をかなり克服したようですね。