管理人のイエイリです。
先日、iPhoneやiPad向けに最新OS、「iOS8」がリリースされました。
iOS8には賛否両論があり、以前のOSに戻す人も出ているようですが、BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)やCIM(コンストラクション・インフォメーション・モデリング)で不可欠な3Dモデルの表示機能は、格段にアップしたようです。
その恩恵を享受したのが、片山ストラテックが開発した鉄骨構造物専用CAD/CAMシステム、「KAP」です。
鉄骨の詳細3Dモデルを作りながら原寸図を作成したり、コンピューター制御のNC工作機械と連動したりして、鉄骨を製作していくシステムです。
このシステムにはWEBサイトで鉄骨の3Dモデルを見られるシステムがありますが、
ナ、ナ、ナ、ナント、
iPadでサクサクと
鉄骨の3Dモデルが見られるようになったのです。
今回リリースされたiOS8では、WEBブラウザー上に3Dモデルを表示する「WebGL」という技術に対応しているため、iPad上での3Dモデル表示が可能になったそうです。
また、WebGLの内部では「OpenGL ES」というシステムが使われており、今回のiOS8で提供された「METAL」という機能の効果も発揮されているとのことです。
KAPの3Dモデルを表示するのに、特別なアプリはいりません。KAPのサンプル3Dモデルが、片山ストラテックの「BIMメニュー」というページで公開されていますので、早速、試してみました。
確かに、鉄骨の詳細3Dモデルを拡大・縮小したり、回転させたりといった操作がサクサクと行えます。
そして部材を指定して「ピース属性」の画面を開いて見ると、その部材の材質や溶接長、重さなどの詳しい情報がわかります。
まさに、
BIMモデル
と言ってもいい内容でしょう。このモデルがあれば、現場で図面や資料をひっくり返さなくても必要な情報がすぐに得られそうですね。
また、ある程度まとまった3Dモデルは「製品構成リスト」として含まれる部材を一覧表として見ることも可能です。
欧米ではiPadなどで工事現場にBIMモデルを持ち込み、施工管理する例が少しずつ出てきていますが、国産ソフトでもそれに負けじと頑張っています。ぜひ、日本の建設現場に合った製品へと進化していってほしいですね。