管理人のイエイリです。
以前に比べて最近の建物や構造物は、鉄筋量が多くなっています。その半面、少子高齢化で鉄筋屋さんのベテラン職人も減り、現場では鉄筋を干渉しないように組むのに苦労する例も多いようです。
こうした現場の問題を解決しようと、10月1日に岡山市東区でSiftDDD(シフトディーディーディー)という新会社が立ち上がりました。
構造設計図や特記仕様書、鉄筋の定着条件や干渉したときの回避条件などの資料を元に、
ナ、ナ、ナ、ナント、
3Dで干渉を自動回避
させて、鉄筋を3Dモデル化するという独自の方法で鉄筋の納まりを検討してくれるのです。
BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)やCIM(コンストラクション・インフォメーション・モデリング)でも、3Dによる精密な配筋設計は行われていますが、まずは人間がモデリングしてから干渉チェックによって問題個所を探す、というのが普通です。
SiftDDDのシステムでは、最初からできるだけ干渉を避けて配筋していき、どうしても問題が残る部分は「懸案個所」として3Dモデルや一覧表で整理し、発注者からの指示を受けて解決していきます。
SiftDDDの代表取締役を務めるのは泊美香さんです。使用ソフトはExcelやAutoCADのほか、ソフト技術者のお父さんが開発した独自のソフトです。
このサービスを行うに当たり、泊社長は前の会社に勤めていたとき、
ナ、ナ、ナ、ナント、
2年間も鉄筋工事の現場
に通い、職人さんに怒鳴られながら、鉄筋工事のノウハウをマスターしたそうです。
そして今では「知る人ぞ知る」というほどのスキルを身につけ、スーパーゼネコンや大手エンジニアリング会社などを主要取引先として事業を展開しています。
この画期的なシステムは、9月19日に東京・箱崎で開催された「OPEN BIM cafe」で発表され、注目を集めていました。
ちなみに、OPEN BIM cafeはこれまで40回以上にわたり毎月開催されてきましたが、今後はさらに長期的に継続していくため奇数月の開催になりました。OPEN BIM cafeを運営するシェルパさんにも、感謝申し上げます!