点滅で地震速報も!NECがWi-Fi付きLED照明を発売
2014年10月22日

管理人のイエイリです。

最近、駅や地下街などの照明もLED化が進んできています。

NECは12月1日に、既存の蛍光灯を長さ約1.2mの直管LEDランプ「LDL40」タイプに更新するための新製品を発売します。

外観は、蛍光灯の代わりに直管LEDランプが付いているだけですが、その裏側には、

ナ、ナ、ナ、ナント、

 

Wi-Fiアクセスポイント

 

が仕込まれているのです。

Wi-Fiアクセスポイント付LED照明(資料:NEC。以下同じ)

Wi-Fiアクセスポイント付LED照明(資料:NEC。以下同じ)

その名もズバリ、「Wi-Fiアクセスポイント付LED照明」というもので、Wi-Fiアクセスポイント(以下、AP)が内蔵されています。

APは照明器具用の電源で動作し、インターネットにつながる基地局とAPとの間も無線で接続できるので、AP用の電源や有線LAN配線の工事も不要です。

つまり、照明設備をLED化するときに、この機器を取り付けるだけで、自動的にWi-Fi網も構築できてしまうというわけです。

Before

AP設置のために有線LAN配線工事が必要

AP設置のために有線LAN配線工事が必要

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After

照明器具を取り替えるだけでWi-Fi網も構築!

照明器具を取り替えるだけでWi-Fi網も構築!

AP設置のための工事が特にいらないので、100メートルの間にAP5台、POE機器を1台設置する場合、初期導入コストは従来の7割~8割で駅構内などにWi-Fiネットワークを構築できるとのことです。

政府は2020年までに訪日外国人を年間2000万人に増やす目標を掲げており、駅などの公共施設などに無料Wi-Fiの整備を進めています。

そこで横浜市金沢区の横浜シーサイドラインの主要駅で、10月末からこの照明を使って駅構内のWi-Fiネットワークの実証実験を始めます。駅職員がスマホやタブレットで時間や天候の変化によって、電波状態がどう変わるかなどを確認します。

駅構内での利用イメージ

駅構内での利用イメージ

実証実験予定の横浜シーサイドラインの新杉田駅構内

実証実験予定の横浜シーサイドラインの新杉田駅構内

また、照明機器に防災機能を持たせることも可能になります。

Wi-Fi網と照明を、NPO法人日本防災環境が販売する緊急地震速報機器と連動させると、地震発生時に

 

LED照明を点滅

 

させたり、色を変化させたりして、知らせることもできるのです。

照明もAPも、光や電波を施設の各部分にくまなく提供する設備ですので、配置場所はほぼ一致します。両者を合体させるとは、いいアイデアですね。

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