三相200Vでコスト削減!外気冷房を活用した住友林業の住宅用全館空調
2014年12月25日

管理人のイエイリです。

春や秋、外の気温が快適な時期に、ビルなどの大型建築物ではさわやかな外気を大量に建物内に取り入れ、空調を行う「外気冷房」が行われます。

住友林業は、この外気冷房を

ナ、ナ、ナ、ナント、

 

住宅に適用

 

したオリジナル全館空調システム「エアドリーム ハイブリッド」を開発し、2015年1月2日に発売することを発表しました。

さわやかな外気を活用した外気冷房(資料・写真:住友林業。以下同じ)

さわやかな外気を活用した外気冷房(資料・写真:住友林業。以下同じ)

外気冷房のメリットは、外気を空調機で暖めたり冷やしたりしないので、その分のエネルギーが節約でき、電気代が節約できます。

さらにこのシステムでは、熱交換効率が最大90%という高効率の熱交換換気装置を採用しているので、換気の際、室内の空調された空気を外部に排出するときに、外気と熱交換を行い、室温に近い状態まで加熱や冷却をしてから取り入れます。

戸建て住宅に外気冷房を採用した全館空調システムは、ハウスメーカー初とのことです。

高効率の熱交換換気装置を採用し、外気を室温に近づけてから導入する

高効率の熱交換換気装置を採用し、外気を室温に近づけてから導入する

このほか静電気の力で空気中のほこりを取り除く電子式エアクリーナーも装備しており、0.1μm~2.5μmの微粒子を99%除去することができるので、PM2.5対策も可能です。

電子式エアクリーナーによる集じん能力

電子式エアクリーナーによる集じん能力

このシステムを使うと最大で1時間に3~5回、家全体の空気がクリーニングされるので、たばこの煙粒子やウイルスの一部も除去できるそうです。

このシステムで面白いのは、電源にビルの空調設備と同じように

ナ、ナ、ナ、ナント、

 

三相200V電源

 

を使っていることです。

一般の家庭で使われる従量電灯(単相電源)よりも、単価が大幅に安いので、さらにランニングコストを減らすことが可能です。

東京電力の従量電灯(単相200V)と低圧電力(三相200V)の単価比較

東京電力の従量電灯(単相200V)と低圧電力(三相200V)の単価比較

まるでビル用の全館空調システムを小型化して住宅に持ち込んだようなシステムですね。

全館空調にすると、室内各部分の温度差や上部と下部の温度差が小さくなります。その結果、電気カーペットや床暖房もいらなくなります。

また床暖房では使用できなかった無垢床材が使えたり、エアコン室内機がなくなったりと、インテリア性の高い空間が使えます。

従来のルームエアコンによる空調(左)に比べて全館空調(右)は室内各部、上下の温度差が小さいことがわかる

従来のルームエアコンによる空調(左)に比べて全館空調(右)は室内各部、上下の温度差が小さいことがわかる

販売価格は35坪2階建て用のもので機器を床置きした場合、195万円(税別)とのことです。年間ランニングコストはルームエアコンと床暖房を付けた場合とほぼ同じになるそうです。

住宅のクオリティーアップを目指す建築家や工務店の方は検討してみてはいかがでしょうか。

全館空調(エアドリーム ハイブリッド)(上段)と、ルームエアコン+床暖房(下段)の年間ランニングコストの比較例

全館空調(エアドリーム ハイブリッド)(上段)と、ルームエアコン+床暖房(下段)の年間ランニングコストの比較例

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