管理人のイエイリです。

建設業の施工管理や維持管理などで急速に普及しているUAV（無人機）は、6ローター、8ローターといった大型化が進む一方、小型化も進んでいます。

英国・ウェールズのトーキング・グループ（Torquing Group Ltd）が開発した超小型マルチコプター「ZANO」は、4ローター機ですが、その大きさは6.5cm四方、質量はわずか55gで、

ナ、ナ、ナ、ナント、

弁当箱に入る

くらいのミニサイズなのです。

弁当箱程度の箱に入れて持ち運べる超小型マルチコプター「ZANO」（写真・資料：特記以外はZANOのプロモーションビデオより）

iPhoneに比べてもその小ささがわかる（写真：ドゥモア）

スマホの操作画面（写真：ドゥモア）

操縦はAndroidやiOS対応のスマホやタブレットと無線LANで行い、操作範囲は15～30mです。飛行速度は時速40kmで、1回に10～15分の飛行が可能とのこと。バッテリーは着脱式です

もともと、室内や屋外での自撮り用に開発されました。しかし、機能は空撮に使われているUAVと同様なものを備えており、GPS（全地球測位システム）や500万画素のデジタルカメラ、障害よけの赤外線センサー、気圧高度計、そして高感度デジタルマイクまで搭載しています。

例えば、空中のある場所に静止して、被写体を追尾したり、タイマー撮影したり、動画撮影することもできます。

そして撮影が終わると自動的に元の位置に帰ってくることも可能です。

室内での自撮り写真の例

空中でのホバリング機能

バイクの自撮り例。被写体の自動追尾もできるようだ

海岸を見下ろして空撮した例

フリーフライトモードでのスマホの操作画面

日本国内での発売は2015年7月の予定で、ドゥモア（東京都港区）やレッドスター（東京都新宿区）が予約の受付を行っています。

気になるお値段ですが、両社とも

3万9800円（送料、税込み）

とのことです。

UAVとしてはおもちゃの部類ですが、建設業の施工管理や維持管理などのちょっとした点検作業で、便利に使えそうですね。

YouTubeで公開されている「ZANO」のプロモーションビデオ