曲がり部、密集部もOK!大阪ガスが電磁誘導を使って埋設管を探査
2017年2月10日

管理人のイエイリです。

埋設管から別の管を分岐させたり、補修したりするとき、地中に埋まっている管の位置を正確に知ることは工事の生産性向上に欠かせません。

そこで大阪ガスフジテコムは、地中の埋設管を高精度で探査できる新型パイプロケーター「PL-X」を開発。2月1日に発売しました。

その特徴は、地中で曲がっている管や複雑な構造の管のほか、

ナ、ナ、ナ、ナント、

 

管が密集している場所

 

でも、目的の管だけを確実に探査できることなのです。

新型パイプロケーター「PL-X」の受信器(左)と送信器(右)(以下の写真、資料:大阪ガス、フジテコム)

新型パイプロケーター「PL-X」の受信器(左)と送信器(右)(以下の写真、資料:大阪ガス、フジテコム)

パイプロケーターの使用イメージ

パイプロケーターの使用イメージ

このパイプロケーターは送信器と受信器がセットになっています。

探査する埋設管の両端に送信器をつなぎ、微弱な電流を流します。すると埋設管からは、その電流によって磁界が発生します。

その磁界の強さを受信器でとらえることにより、埋設管の深さや位置を測定できるのです。

同様の機器は以前からありましたが、今回は水平方向の磁界を測定するセンサーコイルに加えて、上下方向の磁界を測定できるセンサーコイルも搭載したことで分岐や曲がり部などの探査精度が向上しました。

新製品には上下方向のセンサーが追加された

新製品には上下方向のセンサーが追加された

また、探査したい管の近くに別の管が埋設されている場合、電磁誘導によって別の管にも電流が流れ、「誘導磁界」が発生し、目的の管がどれなのかわからないこともありました。

そこで今回の製品では、

 

誘導磁界は逆位相

 

であるという性質に注目し、誘導磁界を除去する機能を搭載しました。

その結果、目的の管だけを検知することが可能になったのです。

気になるお値段ですが、定価98万円(税別)とのことです。これがあれば、工事もはかどりそうですね。

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