赤外線カメラ、3Dスキャナーで空撮!テラドローンが新サービスを開始
2017年2月15日

管理人のイエイリです。

ドローン(無人機)界に彗星(すいせい)のように現れたベンチャー企業、テラドローン(本社:東京都渋谷区)が破竹の勢いで事業を拡大している件については、当ブログ2017年2月2日付けの記事でお伝えしたばかりです。

同社はその後も、2月7日に宮城県仙台市に東北支社を開設したほか、昨日(2月14日)には、ドローンに

ナ、ナ、ナ、ナント、

 

赤外線カメラを搭載

 

して、メガソーラー(1MW級以上の大規模太陽光発電所)の開発や保守点検サービスを行う新事業を開始したことを発表しました。

太陽光発電所上空を飛行するドローン(以下の写真・資料:テラドローン)

太陽光発電所上空を飛行するドローン(以下の写真・資料:テラドローン)

メガソーラーでは、無数にある太陽光パネルの一部が故障したり、発電量が低下したりしても、どのパネルが悪いのかが目視ではなかなかわかりません。

そこで、ドローンに赤外線カメラを搭載し、上空からパネルのサーモグラフィー(熱分布画像)を撮影することで、広範囲を一度で調査でき、異常によって温度が高くなっている場所などをピンポイントで発見できます。

パネルの不具合を早期に発見し、修理することで発電量の低下を防ぐことができ、売電の利益損失を防ぎます。

ドローンで撮影した太陽光パネルのサーモグラフィー。温度が上がっている場所をピンポイントで発見できる

ドローンで撮影した太陽光パネルのサーモグラフィー。温度が上がっている場所をピンポイントで発見できる

同社は2月14日にもう一つのサービス開始も発表しました。ドローンに

 

3Dレーザースキャナー

 

を搭載し、太陽光発電所の建設予定地を点群計測するというサービスです。

3Dレーザースキャナーを搭載したドローン

3Dレーザースキャナーを搭載したドローン

ドローン用の小型3Dレーザースキャナー

ドローン用の小型3Dレーザースキャナー

最近、平地ではメガソーラーの建設予定地が少なくなり、山林での建設が増えています。従来の空撮写真による測量と違い、レーザースキャナーはレーザー光が樹木や草を通り抜けて下の地形を3D計測することができます。また、地表に標定点(ターゲット)を置く必要もありません。

これらの新しい計測手法により、テラドローンはメガソーラー建設の設計、施工から運用・維持管理までワンストップサービスを展開していくとのことです。

ドローンによる3D計測サービスは、早くも価格競争に突入しつつあるようです。今後はどんな顧客に、どんな付加価値を提供するかが問われる時代になりそうですね。

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