お値段は3800万円!日本HPが業務用3Dプリンターをついに発売
2017年7月11日

管理人のイエイリです。

インクジェットプリンターのメーカーとして知られるHPは、これまでも業務用の3Dプリンター「HP Jet Fusion 3D 4200 Printer」、「HP
Jet Fusion 3D 3200 Printer」を開発中であることをアナウンスしてきました。

製品の設計や試作だけでなく、多品種少量生産の製造まで対応できるのが特徴で、従来の3Dプリンターに比べて最大10倍のスピードと半分のコストで、高品質のパーツを生産できるというのが売り物です。

「HP Jet Fusion 3D 4200 プリンティングソリューション」(以下の資料:HP)

「HP Jet Fusion 3D 4200 プリンティングソリューション」(以下の資料:HP)

同社の日本法人である日本HPはこのほど、これらの3Dプリンターを

ナ、ナ、ナ、ナント、

 

今年、ついに発売

 

することを発表しました。(日本HPのリリース

発売予定時期は、「HP Jet Fusion 3D 4200 プリンティングソリューション」が2017年8月、「HP Jet Fusion 3D
3200 プリンティングソリューション」が11月からです。

これらの3Dプリンターの特徴は、インクジェットプリンターの開発で培ってきた、「HP Multi Jet Fusion テクノロジー」という技術が活用されていることにあります。

この技術は、微量のインクを正確な量、正確な位置に高速で配置することで、画像データで言えば「ピクセル」に相当する「ボクセル」単位で固さや色、電気伝導率などの材料特性を変えられるものです。

造形エリアは約30cm×約40cmで、材料の積層と2種類の溶解促進剤を噴射したあと、ヒーターで加熱を繰り返しながら固めることで、高い精度と弾性、強度を備えたパーツを生産できます。

HPのプロモーションビデオでは、この3Dプリンター技術で作ったつり上げ部材を使って、クレーンでクルマを吊ってみせるシーンがあります。こんな強度のものが3Dプリンターで作れると、用途はぐっと広がりそうですね。

HPの3Dプリンターで作ったつり上げ部材

HPの3Dプリンターで作ったつり上げ部材

5トンの強度があり、クルマをつり上げても壊れない

5トンの強度があり、クルマをつり上げても壊れない

HPのプロモーション動画

気になるお値段ですが、「HP Jet Fusion 3D 4200 プリンティングソリューション」は、

 

約3800万円から

 

とのことです。

ちょっと高い感じもしますが、現在、市販されている3Dプリンターもかつては1000万円以上が当たり前でしたから、数年もたつと低価格化が進んでくることも期待できそうです。

日本HPは、この3Dプリンターの国内販売に際し、武藤工業、リコージャパンの2社を「HP 3Dプリンティング・マスターパートナー」とし、協業を開始しました。

いよいよ、3Dプリンターが機械部品の製造装置としても、本格的に使われていきそうです。

(訂正)
初出で価格を「約3200万円から」としておりましたが、正しくは「約3800万円から」でした。お詫びして訂正します。

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