管理人のイエイリです。
日揮ホールディングス(本社:横浜市西区)の関連会社である日揮グローバル(本社:横浜市西区)は、2021年にデンマークのCOBOD社のガントリー型3Dプリンターを導入し、プラント配管の基礎や、サウジアラビアに建設した化学品保管庫の外壁などの造形に使用してきました。
こうしたプロジェクトを通じて、3Dプリンターによる構造物の建設技術は進化し、このほど新たな挑戦として、
ナ、ナ、ナ、ナント、
アートな防音壁
を施工したのです。(日揮ホールディングスのプレスリリースはこちら)
今回、施工した防音壁は、日揮グループの日揮(本社:横浜市西区)が新潟県柏崎市で行っているブルー水素・アンモニア製造実証試験地上設備の建設現場の一角に設置されました。
防音壁は、長さ3mの壁を3スパン分接続して、長さ9mとしたものです。その部材は、日揮グローバルが福島県内に所有するCOBOD社製のガントリー型建設用3Dプリンターを用いて、2週間で33個の部材に分割して製造しました。
建設現場では一般的なプレキャスト製品と同じ方法で据え付け、3日間ですべての設置作業を完了しました。
防音壁は現場周辺の川や海をモチーフとして波型のデザインを取り入れ、下から上に向かって波型から直線に変化するような複雑な曲面形状を採用しました。
さらに防音壁のわきにある
集水枡との干渉を避けて
納まりを確保し、意匠性だけでなく機能性でも、3Dプリンターの特徴を生かした設計・施工を行いました。
この設計では、独自の設計プログラムを用いて複数案を半自動で生成しました。
日揮グループでは、2018年12月に作成した「ITグランドプラン2030」の注力テーマの一つとして「3Dプリンター導入や建設自動化による建設工法の最適化」を挙げて以来、3Dプリンターの戦略的活用を着実に進めています
今後も3Dプリンターを積極的に活用し、建設工事の効率化や技能者の人手不足の解決を図っていく方針です。
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