気分は建材SNS!世界最大のBIMライブラリー「BIMobject」が日本上陸
2018年2月5日

管理人のイエイリです。

BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)の普及で、建材や設備を3Dモデル化した「BIMパーツ」の重要性がますます高まっています。

野原ホールディングスはこうした背景の下、世界最大のBIMデータライブラリーサイトを運営するスウェーデン・BIMobject社との合弁会社「BIMobject Japan」を2017年12月に設立しました。(詳しくは当サイト2018年1月9日付けの記事を参照

 

1000社以上のメーカーのBIMパーツが収録されている(資料:特記以外はBIMobject)

1000社以上のメーカーのBIMパーツが収録されている(資料:特記以外はBIMobject)

そして2018年2月1日、同社のビジネスを紹介するイベント「BIMobject Live 2018 in Japan」が、東京・六本木のスウェーデン大使館で開かれ、設計事務所や建材メーカーなどのBIM関係者約80人が参加しました。

イベントで講演するBIMobject創設者兼CEOのステファン・ラーション(Stefan Larsson)氏(以下の写真:特記以外は家入龍太)

イベントで講演するBIMobject創設者兼CEOのステファン・ラーション(Stefan Larsson)氏(以下の写真:特記以外は家入龍太)

会場となったスウェーデン大使館の建物。北欧らしい鮮やかなデザインです

会場となったスウェーデン大使館の建物。北欧らしい鮮やかなデザインです

会場にはBIM界でおなじみの方々が多数つめかけた

会場にはBIM界でおなじみの方々が多数つめかけた

このイベントでは、BIMobjectは現在、65万人もの登録ユーザーを持ち、1000社以上の毎月約3万5000人ずつユーザーが増えており、

ナ、ナ、ナ、ナント、

 

世界でダントツ

 

に大きなBIMデータライブラリーサイトであることが明らかにされたのです。2018年には100万人を突破するようです。

2012年~2017年のBIMobject登録ユーザーの伸び

2012年~2017年のBIMobject登録ユーザーの伸び

BIMobjectを使って設計するユーザーのイメージ

BIMobjectを使って設計するユーザーのイメージ

このサイトの基本的な機能は、建材設備メーカーが販売している建材製品のBIMパーツを、世界中にユーザーに向けて“拡散”することです。

BIMパーツのデータは何種類ものBIMソフトごとに用意する必要はなく、RevitやARCHICAD、Vectorworksなどどれか一つのソフトを使って、「同社が推奨する方法」で作れば、他のソフトでも使えるように自動変換してくれるそうです。

メーカーにとっては、全世界のユーザーに対して少ない手間と費用で製品のマーケティングを行え、ユーザーにとってはBIMソフトでの設計が効率的に行えるというWin-Winなメリットがあります。

また、BIMパーツの属性情報にコスト情報を入れておくことで、ユーザーは工事費の見積もり作業を大幅に省力化できそうです。

しかし、BIMobjectの創始者兼CEOであるステファン・ラーション(Stefan Larsson)氏や、ビジネスマネジャーのマイケル・タイデル(Michael Thydell)氏らの話を聞いていると、機能は従来のBIMパーツダウンロードサイトだけにとどまらないことがわかってきました。

それは、ユーザー同士やメーカーが、建材情報を通じてネットワークで情報交換したり交流したりできる

 

“建材SNS”

 

としての機能も持っているということです。

例えば、同じプロジェクトに参加するユーザー同士がサイト上でコミュニケーションを取り合ったり、ある製品のデータをダウンロードしたユーザーが一覧で表示されたりといった機能です。

BIMパーツを通じて、SNSのようにユーザーの顔が見えるコミュニケーション機能を持っている

BIMパーツを通じて、SNSのようにユーザーの顔が見えるコミュニケーション機能を持っている

BIMobject Japanの経営陣。左から取締役のサイモン・シィー・カイ(Simon Xi Cai)氏、代表取締役社長の東政宏氏、取締役のヨハネス・ライシュブック(Johannes Reischbook)氏、同・野原弘輔氏(写真:BIMobject Japan)

BIMobject Japanの経営陣。左から取締役のサイモン・シィー・カイ(Simon Xi Cai)氏、代表取締役社長の東政宏氏、取締役のヨハネス・ライシュブック(Johannes Reischbook)氏、同・野原弘輔氏(写真:BIMobject Japan)

建材に対するユーザーの評価も、ツイッターやFacebookにおける「いいね!」のようにわかりやすくなり、楽しく使えそうですね。

ユーザー登録は無料ですので、BIMユーザーの方は試してみてはいかがでしょうか。

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