管理人のイエイリです。
最近、現場の重機や人の動きを「IoT(モノのインターネット)」的に把握し、生産性向上や作業員の安全確保などを行う取り組みが増えています。
しかし、工事現場では広い範囲に重機や人が分散して作業するため、その動きをリアルタイムに把握するにはいろいろなところにセンサーを付けたり、入退場管理システムを設けたりと、設備面で頭を悩ませることになります。
そこで、日立建機は、施工現場の見える化や進ちょく管理、指定エリアの進入を通知する機能を持つIoT施工ソリューション「Solution Linkage Mobile(ソリューション リンケージ モバイル)」を国内向けに発売することになりました。
そのコンセプトは、
ナ、ナ、ナ、ナント、
もっと手軽に現場をIoT化
というものなのです。
施工管理者や重機のオペレーター、作業員にはスマートフォン、重機やダンプトラックなどには車載専用のGPS端末を付けることにより、リアルタイムな位置のほか、位置履歴を把握します。
そのデータをもとに、ダンプトラックの場合は土砂の運搬回数をリアルタイムに算出できるほか、重機や人がいた場所をエリアごとに時系列化して表示することもできます。
さらに、エリアを指定しておくと重機などがエリアに進入してきた場合や、ダンプトラックが接近してきた場合には、作業員などに自動的に通知します。そのため、目の前の作業に集中していても安心です。
人や重機の動きを記録したデータを、現場全体で共有すると、人と重機が「つながる現場」になります。その結果、施工現場の
生産性が約10%向上
すると、ユーザーから評価されているそうです。(日立建機調べ)
このほか、オプションとしては、ダンプトラックの積み込み/土捨て場の到着時刻や運搬料などの履歴を、日報としてExcelに出力する機能や、作業員の身体状況を把握するリストバンド型の活動量計も用意されています。
最近、準天頂衛星の打ち上げなどで、GPSの位置情報がとりやすくなってきましたので、それをうまく活用したシステムと言えそうですね。