管理人のイエイリです。
数々の障害物をクリアしながら、コースを走破する過酷なレース「SPARTAN RACE(スパルタンレース)」が、2018年5月19日に東京ドイツ村(千葉県袖ヶ浦市)で開催されました。
この大会では、全長7kmのコースに22個の障害物が設置された「SPRINT」と、子供向けの「KIDS」のレースが行われました。その目玉となる障害物が、円筒状のくぼみをもつ「ローリングマッド」と呼ばれるドロ沼です。
このドロ沼を作るのは、起伏が激しいためにバックホーのオペレーターからバケットの刃先が見えない部分もあり、通常だと2日以上かかります。
ところが、施工を担当した日本キャタピラーは、
ナ、ナ、ナ、ナント、
ICT建機により1日で
完成させてしまったのです。(日本キャタピラーのプレスリリースはこちら)
レースの障害物ですが、施工用の3Dデータは現地を測量したうえ、3次元CADで作成しました。
その3Dデータを元に、新型油圧ショベル「Cat 320」のマシンガイダンス機能やマシンコントロール機能を使って、施工用の目印となる「丁張り」などを使わず
わずか1日で施工を完了したのです。
また、土砂の運搬には、コンパクトトラックローダ「Cat 259D」を使用しました。
ドロ沼だけに、たくさんの参加者が通過するとだんだん崩れていきそうですが、ICT建機の正確な施工により、
最後まで障害物
として、参加者たちの前に立ちはだかったそうです。
土を掘ったり盛ったりして作る障害物は、作るたびに寸法や形が変わってしまいそうですが、一度、3Dモデルで設計しておけば、あちこちの会場で同じ障害物を繰り返し、作ることができそうですね。
ゴルフコースや公園などの“完全コピー施工”にも使えそうです。