管理人のイエイリです。
現場で働く作業員が、1日の間に何をどのように行っているのかを調べる調査はこれまで、ストップウォッチを持った記録者が作業員に付きっきりで観察、記録、分析するなど、大変な仕事でした。
そこで東大発のスタートアップ企業、Lightblue Technology(本社:東京都文京区)は、この調査を大幅に自動化し、現場での作業状況を把握できるヒューマンセンシングAI、Lightblue Senseを発売しました。
現場をカメラで撮った動画を用意するだけで、
ナ、ナ、ナ、ナント、
AIが作業内容を分析
し、リアルタイムに数値データ化を行ってくれるのです。(Lightblue Technologyのプレスリリースはこちら)

AIで作業内容を認識・分析して数値化するイメージ(以下の資料:Lightblue Technology)
このヒューマンセンシングAIは、人にフォーカスした画像解析AI(人工知能)ソリューションで、行動認識、姿勢推定、位置推定、顔向き推定、感情推定、物体認識などのAI画像認識技術を組み合わせたものです。
動画をもとに、工程ごとや作業員ごとに、作業の詳細内容や手順、所要時間などを認識、分析し、リアルタイムに数値データ化してくれます。

画像認識技術の例

画像認識技術の例
これまでは現場における「必要のない作業」や「手待ちのムダ」、「移動のムダ」などを分析したくても、データをとるのが大変だったので、なかなかできませんでした。
しかし、動画から作業内容を自動的に分析して、数値データ化してくれると、ムダをなくした工程や施工手順を編み出すことができそうですね。
また、リアルタイムのカメラ画像から
車両と作業員の接近
を検知してアラームを出すことも可能です。
作業内容を分析するだけでなく、現場のいろいろな部分を見守ってくれるとは。これから、ますます人手不足になる工事現場では、AIが安全管理にも大きな力を発揮しそうですね。