管理人のイエイリです。
建物の内部に、柔らかなムードを醸し出すのに間接照明は効果的です。しかし、照明器具を収納する部分の造作を内装工事で行うのは、高精度の納まりや器具の取り付けなどに熟練の技術が必要なので、人手不足の建設業では大変な作業です。
そこで野原産業は、この作業をカンタンに行えるようにするため、間接照明ユニット「N-PITA(エヌピタ)」を2019年10月に発売しました。
一見、日本ならではのローカル建材ですが、この製品のBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)データを2020年1月22日に、世界的に展開するBIMオブジェクトサイト「BIMobject」に掲載したところ、約1カ月後の2月20日には、
ナ、ナ、ナ、ナント、
93カ国で765件
ものダウンロードされたのです。(野原ホールディングスのプレスリリースはこちら)
掲載後、24時間で早くも世界で80ダウンロードもされたそうですから、BIMobjectの新製品情報拡散力はスゴイですね。
BIMobjectとは、世界の建設資材や設備などのメーカー製品のBIMコンテンツを掲載した世界最大のプラットフォームです。
建築家や設計者、技術者など世界の登録会員数は170万人にも上ります。
N-PITAはもともと、国内市場向けに開発された製品でしたが、今回の世界的な反応の良さを見ると
海外進出の可能性
も広がってきます。
BIMobjectのログ解析機能を使えば、BIMデータがいつ、どの地域で閲覧され、ダウンロードされたのかがわかりますので、BIMデータを使ったリアルタイムなマーケティング調査も行えるわけですね。
公開された資料を見ると、意外にも南米のブラジルでダウンロードが多いようです。ブラジルには日本からの移民もおおいので、ひょっとすると日本の建材や設備との相性もいいのかもしれませんね。