管理人のイエイリです。
施工段階でのBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)の活用効率を高めるためには、実物の建材・設備のBIMパーツを素早くダウンロードし、設計中のBIMモデルに配置していくかが鍵となります。
福井コンピュータアーキテクトは、同社のBIMソフト「GLOOBE」や3D建築CAD「ARCHITREND ZERO」などのユーザー向けに、実際の製品にもとづいた、様々な住宅設備のBIMパーツ(コンテンツ)を提供する「3D カタログ.com」を運営しています。
同社は最近、このサイトについて3つの特許を取得したことを発表しました。
その1つは、ユニットバスのBIMパーツに関する特許です。同サイトからユニットパスの3DコンテンツをCAD上にダウンロードするとき、
ナ、ナ、ナ、ナント、
ユニットバスの扉と窓
の位置情報から、建物の壁に自動的に開口処理されるのです。(福井コンピュータアーキテクトのプレスリリースはこちら)
1回の配置で2カ所が自動的に開口処理されると、ひと手間減るのでその分、確実に作業が効率化されそうですね。
特許の詳細は、特許情報プラットフォームで検索窓に「特許6629636」と入れて「検索」ボタンをクリックすると出てきますので、ご興味がある方はご覧ください。
2つめはシステムキッチンに関するものです。システムキッチンは、キャビネットやシンク、水栓など様々な細かいパーツで構成されています。
このBIMパーツをCAD上にダウンロードするとき、各パーツの2次元図面を自動的に合成し、正確な平面表現を行ってくれるという特許なのです。これもちょっとした図面の加工や修正のひと手間をなくしてくれそうですね。
詳しくは、特許情報プラットフォームで検索窓に「特許6596296」と入れて検索を。
3つめは多数のパーツが組み合わさってできている住設機器のBIMパーツをCAD上に
スピーディーにダウンロード
したり、WEB上で再現したりする技術です。
基本となる住設機器の「基本ID」や細かい部品の「パーツID」の組み合わせ情報を圧縮値として保持することで、データの通信量やサーバーの負担を軽減して、「サクサク」とダウンロードするための技術です。
詳しくは、特許情報プラットフォームで検索窓に「特許6629635」と入れて検
どれも、一見、地味ですが実物にあったBIMパーツをダウンロードし、BIMモデルに配置していく作業を効率的に繰り返すなかで、じわじわと生産性が高まりそうですね。