大林、清水、大成に鹿島も大同団結!ゼネコンが構造BIM用ファミリを統一
2020年7月17日

管理人のイエイリです。

建設会社における構造分野でのBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)活用が進む中、BIMモデルに埋め込む「属性情報」の仕様がバラバラなため、会社間のBIMモデル交換に手間がかかるという問題が浮上してきました。

例えば、柱の幅を表すのに、A社では「幅」、B社では「B」という異なる名前のパラメーターを使っていたため、建設会社が作ったBIMモデルを鉄骨製作会社(鉄骨ファブ)に受け渡す際に、会社ごとのデータ変換が必要でした。

建設会社ごとにBIMモデルの仕様が違うと、鉄骨ファブとのデータ交換に手間ひまがかかっていた(以下の資料:BIM Summit 構造分科会)

そこでオートデスクのBIMソフト「Revit」を活用する大林組、清水建設、大成建設を中心とした構造BIM担当者は、2017年から「BIM Summit 構造分科会」として活動し、柱や梁のRevit用BIMオブジェクト(ファミリ)の仕様を共通化。2018年12月に記者発表しました。(詳しくは、2018年12月5日付けの当ブログ記事を参照

2018年12月4日に、Revit構造ファミリを共通化したことを発表した3社のメンバー。左から大林組 設計本部 構造設計課の熊谷由章氏、同・設計課の渡辺哲巳氏、大成建設 設計本部 構造計画部の大越潤氏、清水建設 設計本部 設計技術部の佐脇宗生氏(=所属、肩書は取材当時。写真:家入龍太)

このグループはその後も活動を続け、2019年6月には鉄骨系のRevitファミリを追加でリリースしました。

追加リリースされた鉄骨柱関係のRevitファミリ

追加リリースされた鉄骨梁関係のRevitファミリ

そして昨日(2020年7月16日)、構造分科会は

ナ、ナ、ナ、ナント、

RC構造用の柱・梁ファミリ

も追加でリリースしたことを発表したのです。

仕様が共通化された鉄筋コンクリート柱、梁のRevitファミリ

柱に使われる属性情報用パラメーターの一覧(表をクリックすると拡大します)

梁に使われる属性情報用パラメーターの一覧(表をクリックすると拡大します)

上記の表を細かく見てみると、柱頭や柱脚、ふかし厚さなど、きめ細かく項目名やパラメーター名が定義されていることがわかりますね。

これだけ仕様がきっちりしていると、鉄筋の数量計算や自動加工などのソリューションも開発しやすくなりそうです。

これらのRevit用ファミリは、オートデスクのウェブサイトからダウンロードできます。

構造BIM用のRevitファミリがダウンロードできるサイ

そして、昨日発表されたのはこれだけではありません。このグループに

鹿島建設も参加

したというのです。

スーパーゼネコン4社が、構造BIM分野で大同団結したとなると、相当、強力なデファクトスタンダードになりそうですね。

もともと、鉄骨ファブにおけるデータ交換の労力を軽減しようと始まった、元祖“思いやりのBIM”プロジェクトは、今後も柱や梁以外の標準化まで進んでいきそうです。

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