管理人のイエイリです。
日本キャタピラーの725型ダンプトラックは、24トンもの積載能力を持ち、荒れ地やちょっとした水たまり、急勾配も難なく走破する「オフロード走行性」も優れています。
しかも、運転席と荷台の間が折れ曲がる「アーティキュレート機構」が付いているので、旋回半径が小さく、トンネル工事で坑内でのズリ搬出などに向いています。
Cat 725型アーティキュレート型ダンプトラックのプロモーションビデオ(動画:日本キャタピラー)
そこで驚くべき情報が入ってきました。大林組はこの大迫力のダンプの
ナ、ナ、ナ、ナント、
自動運転に挑戦
しているのです。(SafeAIの英文プレスリリースはこちら)
大林組は2019年11月、米国・カリフォルニア州サンノゼ北部にある、建機の自動運転ソリューションを展開するスタートアップ企業、SafeAIに投資し、以来、協力関係を深めています。
そして2020年11月には、SafeAIと共同でCat725型ダンプトラックへの積み込みから運搬、そして荷下ろしまでのサイクルを「自律的」に行えるようにする試験的な開発を行うプロジェクトを開始したのです。
人手不足などの影響で、路上を走るクルマの自動運転と同様に、工事現場用の車両でも自動運転のニーズが非常に高まっています。
このプロジェクトが成功すれば、
実用化への大きな一歩
となりそうです。
SafeAIは、建設業や鉱業で使われる重機や車両を、自動運転できるように改造する事業を展開しており、その対象は普通のクルマからスキッドステアローダーという小型の重機、さらには220トントラックまで幅広くカバーしています。
大林組は最近、土砂の山をすくってダンプに載せるバックホーの自動運転(当ブログ)この自動運転技術(当ブログ2019年7月22日付けの記事参照)や、ダム現場で20トンダンプトラックを使った自動運転(当ブログ2020年10月29日付けの記事参照)などの取り組みを行っています。
今回のアーティキュレート型ダンプの自動運転が実現できると、トンネル工事現場などを手伝ってくれる巨大な「ロボット」が登場することになります。現場のイメージも大きく変わりそうですね。