管理人のイエイリです。
鴻池組では今、大阪市住之江区に環境・土木分野の新施設施設「KONOIKEテクノセンター」を建設中です。
2020年12月4日、この現場にMR(複合現実)デバイス「Trimble XR-10」を着けた技術者が立っていました。
はた目にはカラーコーン以外、あまり立ち上がっていないですが、彼の目には、
ナ、ナ、ナ、ナント、
これから立つ鉄骨
の姿が実物大で見えていたのです。(インフォマティクスのプレスリリースはこちら)
この鉄骨の3Dモデルは、福井コンピュータアーキテクトの「GLOOBE」で作成した鉄骨のBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)モデルをIFC形式で書き出し、さらにインフォマティクスの「GyroEye Holo」というソフトでMRデバイス用に変換したものです。
現場にMRデバイスを持って行って、3Dモデルを見るだけなら、これまでも似たようなことはいろいろな現場で行われてきました。
ところがこの現場では、さらに進化した取り組みが行われていました。それは、MRの画面に映し出される「時間コントロール」のメニューが付いていることです。
このスライダーのつまみは日時を表しており、左から右に動かすと鉄骨が横と縦に広がっていくのです。
つまり、鉄骨の3D形状だけでなく、時間軸も変えられる
4次元MRでの工程管理
が実現できたことになります。
BIMソフト「GLOOBE」から「GyroEye Holo」にIFC形式で鉄骨のBIMデータを渡した際に、この時間軸の属性情報が付いていたというわけです。
BIMとMRの連携で、時間情報を含めて受け渡せるようになると、現場でのMR活用がさらに進みそうですね。