4次元MRで工程管理! インフォマティクスと鴻池組が現場で実証
2021年3月2日

管理人のイエイリです。

鴻池組では今、大阪市住之江区に環境・土木分野の新施設施設「KONOIKEテクノセンター」を建設中です。

2020年12月4日、この現場にMR(複合現実)デバイス「Trimble XR-10」を着けた技術者が立っていました。

「KONOIKEテクノセンター」の完成予想図(資料:鴻池組)

MRデバイスを着けた技術者が現場に登場(以下の写真、資料:特記以外はインフォマティクス)

はた目にはカラーコーン以外、あまり立ち上がっていないですが、彼の目には、

ナ、ナ、ナ、ナント、

これから立つ鉄骨

の姿が実物大で見えていたのです。(インフォマティクスのプレスリリースはこちら

MRデバイスを着けて見ると、既存の建物の前にはこれから立ち上がってくる鉄骨の姿が実物大で見えていた

この鉄骨の3Dモデルは、福井コンピュータアーキテクトの「GLOOBE」で作成した鉄骨のBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)モデルをIFC形式で書き出し、さらにインフォマティクスの「GyroEye Holo」というソフトでMRデバイス用に変換したものです。

現場にMRデバイスを持って行って、3Dモデルを見るだけなら、これまでも似たようなことはいろいろな現場で行われてきました。

ところがこの現場では、さらに進化した取り組みが行われていました。それは、MRの画面に映し出される「時間コントロール」のメニューが付いていることです。

MRデバイスには「時間コントロール」のメニューが表示されスライダーが付いている。このときの日時は「2021年1月25日0時」だった

このスライダーのつまみは日時を表しており、左から右に動かすと鉄骨が横と縦に広がっていくのです。

スライダーのつまみを右いっぱいに動かすと、日時は「2021年2月20日0時」となった

すると鉄骨は横方向と縦方向に増えていった

つまり、鉄骨の3D形状だけでなく、時間軸も変えられる

4次元MRでの工程管理

が実現できたことになります。

BIMソフト「GLOOBE」から「GyroEye Holo」にIFC形式で鉄骨のBIMデータを渡した際に、この時間軸の属性情報が付いていたというわけです。

BIMとMRの連携で、時間情報を含めて受け渡せるようになると、現場でのMR活用がさらに進みそうですね。

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