管理人のイエイリです。
建設現場の技能教育といえば、「現場で覚える」「見て盗む」が当たり前でしたが、技能者の高齢化や若手不足が進み、教育を担う人材にも余裕がなくなっています。
さらに型枠工事のように重量物を扱い、危険も伴う作業では、新人をいきなり現場に立たせること自体が大きなリスクになります。
こうした現場のお困りごとに応えて、大林組と積木製作 (本社:東京都墨田区) は、「型枠メタバーストレーニング」を共同開発しました。
現場で行う型枠組み立て作業を、
ナ、ナ、ナ、ナント、
VR空間で再現
し、室内で教育できるようにしたのです。(積木製作のプレスリリースはこちら)
このシステムは、VR/MR技術を活用し、型枠工事の一連の工程を仮想空間上に再現した教育ツールです。
工程ごとに学習できる構成となっており、VR内で工具操作や部材の設置、図面確認まで行えます。
例えば、型枠部材を受け渡す共同作業から図面での型枠番号の確認、作業台の使用、Pコン・セパレーターの取り付け、そして適切な工具の選択やインパクトドライバーでの締め付けといった一連の作業を現場さながらに体験できます。
最大6人が同時に参加でき、体験内容は外部モニターに映し出して振り返ることも可能です。
VRでの現場訓練というと、部材の重さや質感が十分に伝わりにくいという課題もありました。
そこでこのシステムでは、
「重力オン」の設定
ができるようになっています。
型枠工事では、部材の重さや複数人での作業が前提となります。この制約をVR内で再現することで、「なぜ一人ではできないのか」「なぜ声掛けが必要なのか」を体感的に理解できます。
危険を伴う動作を安全な環境で学べるため、事故防止や安全意識の向上にもつながります。
こうしたメタバース型の教育訓練は、新人の早期戦力化だけでなく、ベテランの教育負担軽減にも寄与します。さらに、技能をデジタル化して残せる点は、将来的な技能継承の基盤にもなります。
これまで現場でのオン・ザ・ジョブトレーニングを基本としていた教育をメタバース化することは、“人を育てる建設DX”として、今後ますます重要な役割を担っていく技術と言えるでしょう。


























